終わり方が非常に良かった。
雪菜と、かずさと演奏した時は本当にドキドキしました。
音楽がいいですね。
そして、雪菜が少しでも報われていて良かった。
第一印象、眩しくて見れない、ですから。
雪菜が届かない恋を演奏すると決めたのも、二番の歌詞が決め手でしょう。
かずさがいきなりデレ具合に違和感を感じた人は、「雪が溶け、そして…」を読みましょう。
それにしても、小説「twincle snow」を読んでからの歌「twincle snow」はヤバいです!
雪菜の覚悟を感じます。
「After all」の歌詞も本当にいいです。
この物語を、
雪菜は自分も幸せ、周囲も幸せで、春希にほんのちょっと贔屓してもらうことを望み、
かずさは周囲に人がいないせいか、自分に自信が無く自分だけを見てほしいと望む。
そんな二人が印象的でした。
ただの愛憎劇では片付けられない、そうするより選択肢が無いもどかしさがなんというか…
かずさの気持ちに気づいた頃には、雪菜と深く関わり過ぎていたことが問題でした。
そして、かずさが、春希さえ居れば幸せで、春希が居ないと孤独すぎるのが問題でした。春希を独占するには、雪菜を排除しなければならないことが問題でした。雪菜がいては独占できない。平等でもだめ、雪菜を選んでもかずさが壊れてしまう。結局こうするより他なかった。そして、まだ答えを見つけ出せない、「完成系でない」雪菜には、他の結末を招き入れる力が無かった。
この問題をどう解決していくのでしょうか?独占達成?孤独の排除?かずさ自信の成長?
twincle snowを聞いて、雪菜に「がんばれ」と声をかけてやりたくなりました。
この物語、メインヒロインはかずさで、主人公は雪菜なのでは?
「どうして、こうなっちゃうんだろう?」と、主人公が嘆いていると思いきや、それは雪菜の声でした。主人公でなく、雪菜が、この問題を解決しようとしていると思います。
ぼやけた答えを。
雪菜が、今日よりもっと輝いて、本物のアイドルになれた日に、何が起こるか、そんな物語だと思います。
だから、icの最後に、雪菜の歌、Twincle snowが流れたんだと思います。
ドロドロした三角関係という人もいるけれども、僕はこの物語を、恋をして愛を知っていく少女の、美しい、(この段階では)恋物語だと思います。