キャラゲーとしては及第点か
笛・J-MENTのコンビ復活作品としてそれなりに話題になっていた本作。
クロスクオリアとして購入し、まぁこちらからプレイするのが筋だろうということでプレイ。
まず、シナリオゲーとして期待できるかというと、お世辞にもできないように感じる。
カリンの正体が、オカルト・SFチックなものであるということと、続編の存在を窺わせる示唆でこの作品は幕を下ろしているが、それだけでは話に広がりが感じられない。
この作品のシナリオの骨子はあくまで「過去にトラウマを抱えたヒロインが手助けを受けつつ社会復帰するために奮闘し、成功する」ということに尽きるため、真新しさも感じられず、感情移入等もできないので感動することもない。
シナリオに着目するよりも、登場人物の心情描写やセリフ回しといったテキストの魅力に注目したほうがまだ楽しめると思う。
笛の描くヒロインは魅力的であるし、エロさはなくとも二次元的な可愛らしさ、愛くるしさといったものはしっかりと感じられる。
また声優陣の演技も不満なし。
いくつかデバック不足なのか、セリフ表示や一部セリフが未再生といった不具合が存在したが、そこまでストレスを抱えるようなものでもなかった。
「おわりのクオリア」の発売が予定されているとして、現段階では購入するかは未知数である。
すべてはギンザの双肩にかかっていると言っても過言ではない。その程度には期待を持ってプレイしたい。