いつかは訪れる日に悔やまぬよう。
人間の温かさが滲み出てる作品。
それぞれの生きる理由、死生観と夢を追う事、人との繋がりに焦点を宛てた作品でした。
各√でちゃんとそれぞれのキャラが深堀されていて霞夜は自分の命とどう向き合って行くか、郁乃は他人との接し方、愛さんは過去との決別、杏奈と誠美さんはほぼ伊之助√みたいな感じもありましたが、看護師として患者との関わり、現実に対して諦めない強さが、そして何よりどの√でも共通していたのが、伊之助は何故歌うのか、どんな歌でどんな想いを届けたいのかです。
この主人公だったからこそ作品の筋が通っていたと思います。ル子√は5分程度で読み終わるおまけシナリオ的な感じでしたが、望んでいた物が見れてニヤケが止まりませんでした。
欠点はちょっと急展開気味だったり物足りない所がありました。ロープライスなので仕方ない事ではありますが…フルプラで作ってたら本当にド名作になってたと思います、充分名作だけど。
総合して本当に良い作品でした!最後にどう死んでいくかより、これからどう生きていくか人生観にも影響を与えられました。
堤伊之助は漏れの中で今でも歌い続けている。