F&Cらしさが光る秀作。後が続かなかったのが悔やまれる。
フェアリーテール、カクテルソフトと言えば、僕がエロゲ始めた時分にはエルフ、アリスと並んだ人気メーカーだった（年バレるか・・・）わけですが、最近は・・・。
このメーカーの特色は、バリバリにアニメ系の美少女、テカテカした三段塗り。Win時代に入るとロックンバナナ系の声優さんと、ポップな主題歌が追加されて、所謂「美少女ゲーム」としては完成されたような気がします。勿論、好みの問題ですが、たとえシナリオやエロに期待できなくても、僕はこれはこれで嫌いじゃないです。つか、思春期に「きゃんバニ」シリーズでエロゲ－の動機付けがなされた人間には、踏絵みたいなものじゃないかな。
昔話終了です。すいません。
で、このゲームですが、Win初期の傑作の続編と言うことで。前作のヒロインに過剰な思い入れがなければ、シリーズとしては成功ではないかと思います。話としてはちょっと暗いのですが、繊細な原画と美麗な塗り、実力派声優さんの演技で「美少女」というキャラは、ばっちり立ってます。また、快適なシステム周りや、調教パートのゲーム性、ADVの読み易いテキスト、サービス満点なサブキャラ。どれも、老舗メーカーらしく、卆なく完成されていると言えます。何よりすごい手間かかってるのは、遊んでみれば納得できると思います。なにせボリュームが半端じゃないので、コンプに攻略本必須ですから。アニメ抜きで１．５ギガ食うのは、当時ちょっと驚いた覚えがあります。但し、「作りこみ」と「面白さ」は必ずしも比例しないので、合わない人は、中途リタイアも有りです。
まぁ、メーカーとしては人気作の続編になるのですから、手を抜くわけにはいかないでしょうけど、それでも最近のエロゲでここまで手間隙かけた作品は、（自社作品も含めて）そんなに見かけません。商業ベースで考えれば必然なのかも知れませんが、そういう意味ではこのゲームは大作と言ってもいいのではないでしょうか。
毎年雪が降ると、このゲームのOPが頭の中でリフレインされます・・・。