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YamさんのD*S 1&2の長文感想

ユーザー
Yam
ゲーム
D*S 1&2
ブランド
U・Me SOFT
得点
80
参照数
878

一言コメント

調教ゲームは数あれど、五本の指に入る良作。1の難易度は舌を巻くが、生理周期や体重、発狂や健康などのパラメータが斬新だった。2は

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

1の調教システムを犠牲にして、シナリオに重きを置いたのが2ということになるんでしょうか。外見は似てるんですが別物です。私はこっちの方が好きです。
舞台は近代日本、満州。露西亜人親娘のダブル調教。他に肌の黒いメイドさんや、現地調達の料理人(盲目)も攻略対象になっていて、ストーリーの広がりは結構なもんです。
時代背景や舞台設定はとことん暗いのですが、露西亜娘のタチアナの無知…というか気丈な明るさで救われてる感じ。いちお鬼畜プレイ&EDも有ります。しかしどうも陽の当たる方へ誘導されてる気がします。
雇い主の「処女のまま調教せよ」というあんまりと言えばあんまりな命令を受けて、(犯ったのが「バレたら」リストラ。)どう見積もってもローティーン(つか、劇中で赤飯。)のターニャを開発していくわけですが、膜さえ残ってれば口だろうがアナルだろうがスカだろうが何でも有りというあたり、背徳的で非常によろしいです。この歪んだ処女至上主義、どっかで見たことあると思ったら、AILさんの「脅迫」。前さえ処女ならOKかと小一(ry
数多の障害を乗り越え、あまつさえ妊娠までさせておきながら、「処女」のターニャと二人で迎えられるハッピーEDは、下手な恋愛系ゲームよりジンと来ました。ネタっぽいですけど、普通にいい話です、本当。
しかし、最後のターニャの台詞は怖い。声優さんも声色変えて妙な迫力がある。こうして少女は「女」になるのかと。
実母であるオリガとの確執もちらほらと見えるあたり、人間ドラマとしても楽しめる部分があるやも知れません。オリガに街娼の仕事をやらせていると、学校でターニャが「淫売の子」と虐められるイベントで、ひどい良心の呵責を感じる、と同時にニヤリとしてしまうのは、我ながらどうなのか。
「2」は自力コンプがなんとか可能なレベルです。一周のプレイ時間は短く、慣れて来ると、スキップ駆使して20分ほどで。システム周りが良好なので、繰り返しプレイが苦にならないのは1と同様です。