すぴかと有馬の物語としての点数
極振りのキャラゲー
主人公とヒロインの葛藤やすれ違い、その生きざまに焦点をあてたシナリオ。
雰囲気としてはハピメアが近いかもしれないが、メーカーの特色なのか若干文章が固め。
とても人を選ぶ作品だが、森崎氏のひたすらキャラクターを動かすことに注力したテキストが好きな方はプレイして損しないだろう。
逆に、森崎氏のくどめのテキストが合わない方や重厚なシナリオを求める方、あまり頭を使わない会話劇が好きな方は拒絶反応が出ると思う。
個人的にこの文体とても好きなのだけど、流行りを考えると市場的に評価されにくそうなのが悲しい。
この作品が気になった方は、げっちゅ屋の遥そらさんのコラムを是非読んでほしい。
体験版も良いのだけど、些か尺不足で作品の良さを伝えきれていない。
ここから、個人的な感想
ここまで作品世界に飲み込まれたのは久しぶり。
主人公をプレイヤーとしてではなく一人の人物としてスポットライトを当ててるため、作品の外側からその関係性にどっぷり没頭できた。
すぴかと有馬の関係、ホント尊い。遠巻きに見守る月子さんホント尊い。
そして麦さんかわいい。