悪くはなかったけど
良くも悪くも麻枝さんは理性より感性に従って書くライターさんなのだと思う。
そういう点では小説というよりは音楽に形態としては近いのかもしれない。
リフレインはよく友情や成長をフィーチャーした作品と言われているがやっぱり交通事故やループ設定、ラストの奇跡による救済などいつも通りのkeyだなと思わざるを得ない。沙耶ルートはそれがさらに顕著だった。
そういう泣きゲーとしての雛形にはまっていながらもマンネリを感じさせないのはひとえに麻枝さんの筆力の賜物だろうが、プレイ後一定期間立つと冷めてしまうのもまた必定で、ゲームとしてはもう古典の部類に入っているのかもしれない。