タイトルだけで判断してはいけない
タイトルで抜きゲーと侮るなかれ、このゲームはそこらの抜きゲーとは質が違う。「なんだこのゲーム、ただのクソビッチ系抜きゲーか」とプレイせずに積んでいた自分をはっ倒してやりたい。
まだプレイ開始してそんなに経ってませんが、ギャグの切れの良さ、エロさ、そして何よりシナリオにハマってしまって全クリするだろう事を確信しています。
特筆すべき点を順々に紹介します。
ギャグ
非常に質のいい、静かに切り込んでくるギャグが多い。
パロディもあるが、しつこく感じるほどに多くはない。
お祭りギャグゲーにありがちな大雑把なギャグは殆ど無く、静かにプレイヤーを吹き出させようとする種類が大半を占める。特にこのゲームではメッセージウィンドウの左にキャラの顔が表示されるのだが、主人公のグラフィックと様々な表情も作成されており、その表情差分は他のゲームで類を見ない程に豊富。その結果、主人公発のギャグがボイスが無いことも合間って一種のギャグ漫画でも見ているかのような笑いを提供してくれる。
エロさ
このゲームの世界観は、セックスを行う事が義務付けられる「ドスケベ条例」なるものが施行された島であるため、学校も繁華街もビーチも全てエロで満ちている。それだけならばただの抜きゲーにありがちな展開なのだが、主人公やヒロイン達がセックスを拒絶するためかえってありがちなエロボイスや条例に従うキャラのエロさ、加えてヒロイン達とのエロシーン等が非常に際立っている。が、グラフィックには好みの差が出るであろう点と、モブ♂のエロボイスも存在するため、くれぐれも注意が必要。
シナリオ
正直、見所が多過ぎてどこから説明したものかわからない。
まず念頭におくべき事は、タイトルにもあるようにいかにも抜きゲーといった島で物語が進むことと、
主人公やヒロイン達はそこに「愛のないセックスなんてしねぇ！」と抵抗すること。
この二点を大前提に、まさに水◯敬ランドのような島で物語が進む訳だが、その完成度が非常に高い。
「セックスしろ！セックスしないとセックスするぞ！」
VS
「誰がするかふざけんな！」
の構図がまずそもそもとしてブッ飛んでおり、それだけで笑いを誘うのに加えて、
対立しつつも随所に日常シーンとギャグを適度に挟んでくれるため、飽きる時間、中ダレが基本的にない。
更にシリアスシーンも多く、世界観からして頭の狂った(褒め言葉)ストーリーでありながら
プレイヤーをやきもきさせる見せ方や納得させる展開が違和感なく入ってくる。