(GiveUp) ホラーアクションアドベンチャーを期待して、失敗しました。
なんでこんな高得点なのか分からない。肌に合わなかったのか、いつまでも面白くなりませんでした。
下記にはかなり酷評というか、否定的感想を書くので、あまり他人の参考にならないかも知れません。
最初の設定は良さそうなのに、活かしきれてなくて、設定に対する考察や理解が足りない様な感じのまま進み、後だし設定や、反則気味な後出しキャラで主要人物の大半を置いてけぼりにし、借り物の様な設定を上っ面だけ使っている様な印象。
色々とキャラの思考、情動、判断などが合理性や整合性に欠けていて、ブレブレで、ダブスタで、共感できない。
とにかく何でこうしないの?何でそうなるの?と思ってしまうことが多かった。
最善を求めず、気づきも考えもせず、流されるままの主人公、流行りなんですかね。
シナリオライター的には主人公がこうじゃないとうまく物語を作れないのでしょうか。
一見おいしそうに見えて、その実ごった煮で味付けもバラバラで、不味いとしか言いようのない料理を食べた様な気持ち。
迂遠で冗長に感じられるストーリー展開、それありきでキャラクタの行動が作られている感じ。
それでいて描写はむしろ足りないという……。
あまりにディティールが弱く、ホラーとしてもアクションとしてもストーリーものとしても成り立たなく思えました。
かといってホラー要素ありのギャルゲー、というにはヒロイン達に魅力がなく、唯一魅力的なまどかは攻略不可。まぁ幽霊ですからそれでもいいですが、とにかくどこ向きにも振り切れず、中途半端。
ヒロインが皆即落ちというか最初から好感度高すぎるし、なんか軽いので、空気感ハンパないし、最初から落ちてる様なもんなので、エロに至るにドラマはありませんよね。
メインのストーリー展開に対しても肝心なところでミギー的なものや攻略キャラでもない人にポジション奪われて、存在感ゼロ。主人公も全く頼りにしてないですし、これでひと段落してさあ彼女に、って流れは物語的必然性もなにもない。抜きゲならわかるけどストーリーものでこれは…。
あと最初の方からずっと気になってしまったのは、ちゃんと名前のあるキャラなのに、名前が出てきてからもずっとセリフの上に表示される名称が「~の母」。これすごく気持ち悪いです。みやこさん、あなたのことです。
他にも合理性、一貫性に欠けてたり、不自然に思えることが非常に多く、一部は後から説明されるため伏線扱いになるのかも知れませんが…読んでてそういう肯定的な気持ちにはなれませんでした。
まぁ主人公が不自然に物事を後回しにするのはこの作品に限った話ではないのでいいですが、そういうのではないところでもおかしく感じる部分が多すぎました。
挙げたらキリがありません。ほんとに。
一見まともなストーリーものっぽい雰囲気だから余計に気になりました。
良かったなぁ、と思えたのは、背景CGとかホラーCG、演出含めて。
声優さんは非常に頑張ってくれてて、好感もてました。
まどかは唯一魅力的なキャラだったのですが、その魅力の半分は声優さんパワーでした。
歌や音楽も良かった。電カレはゴアスクリーミングショウで知って以来大好きです。
まだ途中だったので評価してませんでしたが、仄暗き時の果てよりもプレーしていて、なんだか腑に落ちなかったのでより評価が高そうな過去作をやってみようとサクラノモリに手を出したのですが…まさかこの様な結果になるとは。
続編が出るみたいですが、期待できなさすぎて、逆にちょっとでも良くなっているのか知りたくなるレベル。