PLAY時間は2時間くらい。タイトルとは別物に見えて、分かりにくいもののタイトル通りでもある。そもそも自分で自分のことをあざといと指す人はあまりいないのだ。
あざといというのは、もともとはマイナスの意味で用いられる。小利口で抜け目がないとか、気のある態度なのにその気じゃないとか。勝手にまわりがつくりあげたイメージを指していることが、多い。
他人が勝手につくりあげたイメージなのでおそらく主人公以外のまわりからみれば「あざとい」と言われても仕方ない子なのかな思う(ただし、分かりにくくしているので気にする必要もない)が、同時に主人公から見た彼女は「スミにおけない」と言っている。
スミには二つ以上の意味が実のところはある。まずスミにおきやれないいうのはイコールで気になる、であるし本当は、まっすぐで澄んでいるということでもある。真澄という名の通りでもある。
からかっているんじゃないかという思いの裏腹に、真澄が話しかけるアプローチはまっすぐである。
…つまり、まわりから思われているイメージは誤解が多くあるけれどスミにおけない、憎めない、本当は優しい。そういう彼女を踏まえたうえで読むといいのだろう思う。
真骨頂は、ヒロイン視点。これがあることで、話の補完と抱えている想いを深く知ることができる。ていうか、すごくかわいい。
…まあ、あとはそれぞれのブランドの新作も買ってねってことでしょう。この価格では、不満点はあるはずはない。
(1000円の価格設定くらいでは通じる思う。ただ、しいて上げるならば主人公の書き込みが不満があるというのも多少残るので、コストパフォーマンスの高さがあることは若干点数に入れた。)