ＰＬＡＹ時間は４時間４５分弱。フリーウェア。これは「り」の話といっちまえばいいのか。テキストの癖は強いが、まあ織り込み済みでそこまできつくしてないので慣れる。いわば「奪還屋」みたいなもんのように見えて少しなつかしさはある。半端ものの骨董品といえば骨董品なのかもしれないが、不思議と僕とは波長は合ったのだろう。
新宿のトラブル解決屋の系列のつもりでやればなかなかいい線かとは思った。
まあ、あれと違って銀次君はいないけど。死神はいたっぽいが。
最も、だ。
この話には実のところ「ヒロイン」となりうる存在は一人もいない。
どうにも感情移入がさせにくい。ただまあ、いいだろう。
津希の人生については、結末後から始まるのである。
ずいぶんと津希に関する描写がアンバランスで歪んで見えたので、中盤までは疑問点ばかりしかなかったんだが…
そういうことか。
まあ、またいずれ出るのかもしれない。
波長が合ったと称する。
作中で水紋の話が出てきたが、映し出す色や形ってのは「心のありよう」で変わる。
綺麗な人間には綺麗に映るし、穢ければそりゃ穢れている。
心（念か）が暴走すれば怪物にも成るという。
津希のような濁った水のような部分でもう少し見なければたぶん
緋（あけの）の真価はもう少し素直に分かる思う。
少し長ったらしい口上はしてるが、そこもひっくるめて味かな。
妙な男でドライではあるが、悪い人間ではない。
どうもこっちのほうが力はある程度入れているようだとは思う。次作る気は満々だろうな。
キャラクターは月影には負けるので好み次第だが、話のつくりについてはこちらのほうが上だろうな。
total time：4:41:19 CGは8枚