PLAY時間は6時間。ダウンロード販売使用(2100円) 低価格であることがゲームのポテンショナルを上げる限界線なのだしたら、ちょっと悲しいことなのかもしれない。あまりにもったいなさすぎる。
あなたが見つけてくれたあの日、恋の回路が動き出した
◎あらすじ(OHPより少しだけアレンジ)
主人公・萩原博樹は、両親の仕事の都合で一人暮らしをしている学園生。
アンドロイドの開発会社に勤める両親から、生活支援と試作機のテストという名目も 兼ね、最新式メイドロイド『アリシア』が送られた。
彼女の仕事ぶりに感謝しながらも、プログラムに従って行動するアリシアとは
一定の距離を置いて暮らしていた博樹。
そんなある日の学園の帰り道、一人のはぐれアンドロイドと出会う。
彼女は子供のようにあどけなく、ほとんどの知識を持たないまっさらな状態だったが、人間のように笑い、泣き、時にはお腹を空かせたりする、
博樹の見たことの無いようなタイプのアンドロイドだった。
『サラ』と名乗ったそのアンドロイドは、博樹をマスターとすること望み、
その時からサラは博樹を一人の男性として認識するようになる。
アリシアもその影響を受けて今までにない感情を表すようになり………
二体のアンドロイドは、それぞれに博樹を必要とし、求め始めていく。
◎全体的な概要と感想
・特典
特になし。ダウンロード販売使用なので…
・システム
セーブ/ロード枠は75
クイックセーブ/クイックロード枠は1
オートセーブ枠はなし
システムは吉里吉里。特に問題なく動作。
起動すると注意がきの後タイトル画面に入る
固定ではなく背景が変化しながらなんでちょっとだけ新鮮ではある。
季節は明記されてはいない。
選択肢選択式ADV。難易度は普通かやや高め
そこそこ選択肢がある上フラグがやや見えづらいのが理由
ノーマル(BAD)エンドありなので注意。
PLAY時間の内訳
共通ルート:約4時間15分
ノーマルエンドルート:約3分弱
アリシアルート:約25分
湊ルート:約40分
サラルート:約35分
○音楽
BGMは29曲とかなり低価格にしては多めである。
落ち着いていたりピアノのBGMだったりが主体。
煉獄庭園とSENTIVEなどのクレジットから見ると素材からの入れているようではある。
OPはなし、ED主題歌のみあり
○声
特に不満点はなし。アンドロイドらしい特徴を備えてその点の演じわけはされている。
○絵
宮坂なこ嬢の担当(宮坂みゆ嬢と絵はやや似ている。この点はまあ深く書くまでもないので略。)
絵はいいのだがCG数は少ないと思う。
中盤からHシーンのみで書いているのがやや微妙。
日常シーンもちゃんと見たい。それがあってよりHシーンが引き立つのではなかろうか、と考えるのだ。
EDの一枚絵も増やしてほしかったかな…。
○キャラクター
・ヒロインの印象
ヒロインは3人。サラとアリシアのメイドロイド側は
明るくまだ幼い感じのサラと少々うるさいがしっかりもののアリシアといった感じで対比ができている。
友達の湊のほうもさっぱりしてて付き合いやすい子である。
性的な話も真面目な態度なら相談に乗ってくれるわけだからいい子だと思う。
ただ、どうしてもサラとアリシアが目立つ構成なので
湊はヒロイン役としては目立たないおまけ扱いの子になってるのがやや残念。
・主人公の印象
ごく普通の少年。
特筆事項はなしだが心優しい主人公。まあモテそうだ。
理由として裏表がないからである。プログラムの記憶能力に関しては超人並み。
このへんは血筋か。
・サブキャラの印象
特にでてこないのは低価格ならでは、ではあるが
あるていど納得できる設定なのでこの点は問題はさほどなかった。
○テキスト及びシナリオ
・設定
ロボットといっても普通に食事できるほどに進化している。
四次元ポケットはないがドラえもんくらいの技術には確立しているといえる。
・テキスト
読みやすいと思う。ただ前半と後半でバランスが悪いのが気になったが。
・シナリオ
メイドロイドとの共同生活が主となっている。
人間らしい感情がテーマになっていて分かりやすい。
ていうか、どの子もかわいいんだな。
素直にすき、という感情をぶつけてくれるサラと
知的で一歩引きながらも恋心を出して行くアリシア。
存分にイチャイチャを楽しめる内容となっていてよい。
しかし導入部や共通部に比べると
個別ルートはあっさりしている印象でバランスはあまりよくない。
各個別ルート別の感想:
サラは短いが興味深かったところはあった。メインルートはサラかな、と。
アリシアとはもっとイチャイチャしたかった…
一番のハッピーエンドはアリシアルートのEDだと思う。
それだけにもっとできたはずだと思うのでもったいない。
湊も好きなキャラだがおまけ扱いなのが惜しい。
CGあと数枚はほしいのだが…。
○おすすめの向き及びまとめ
アリシアやサラだけでニヤニヤはできるので
萌えエロ主体としては充分にもとはとったと思うが
ゲーム構成が低価格なりの作品だと思わせる結果になってるのが惜しいと思う。
CGをあと最低5枚は入れ25~できれば30枚ほどにして
(具体的には日常イベントを少し入れた上でとEDに一枚絵があれば)
文句はより少なかったのではないかと。
頑張ったことはそれなりに伝わるのだが
もうちょい予算入れて頑張れればな、という感じ。
ラピスラズリのスタッフがいる
(というよりMoviendoのほうがホームグラウンドのように思うが)
低価格専門ブランドだがそっちより評判はよさそうだ。
このブランドでミドルプライス作ったほうが
伸びるのではないだろうか?、と考える
素材や共通がよかっただけにリメイク希望したいなあ、という作品だった。
以上、感想終わり。