PLAY時間は1時間。フリーウェア。夏の残滓。太陽の蒼。感傷。
Shall I compare thee to a summer's day?
Thy etarnal summer shall not fade.
ウィリアム・シェイクスピア The sonnets XVIII
「天使の日曜日」が届くのが
ちょっと後になるようなんで
お茶濁しというわけでもないがもう1作品やってみた。
システムはNスクリプター。
セーブ/ロード数は10、CGが16枚ほどある。
10年前の少女との夏の思い出とある出来事をリリカルに描く。
10年後の彼女の正体はというとほとんど最初から予想つくんだが
この手の話はネタよりは描写の丁寧さのほうが重要だと思う。
読みやすさはあるていどあり
ヒロイン役のバックボーンは比較的はっきりしていて
まあ読めなくはなかった。
ちょっとだけ構成面は雑なのかもしれない、と思う。
ただそのへんはつくってくうちに
洗練されてくだろう。
ヒロインの名前が夏海というのだが文字通り
夏の熱気と海がかなり印象的に残る作品である。
子供で無力であることを強調させているのだが
ある程度功は成している。
これ以上の長さではくどくなるから
まあこのへんが許容範囲だろう。
EDは3つ。
Trueは一番きれいなまとめ方していると思う。
まあどのエンドがいいかは好みでどうぞ。
全部のEDを見てあとがきを見るともうひとつ物語がでてくる。
そっちはあくまでおまけなのかもしれない。
作者なりの救済処置か。
個人的には更に綺麗すぎて?はあるが。
10年か・・・。そんなに覚えてられるものかな?
もうひとつ、EDは歌つき。
綺麗な話にふさわしい静かな優しい歌だと思う。下手ではない。
以下ネタバレ
Trueについて
遺体が10年たったなら遺体が痛むどころか
間違いなくワンピースのブルックみたいにはなるはずなのだが
そこらへんはファンタジーだと思うことにしようか。
だってそういう話だし。