PLAY時間は28時間(本編17時間、アクションゲーム11時間) 正統派ファンディスクという側面はあるがむしろefと次回作「すぴぱら Alice the magical conductor」 とのクロスブリッジ(架け橋)的な位置の作品かと思う。
ようこそ、おとぎの日曜日へ
感想の前に。
アクションゲーム「リア獣ハンター優子」の
むずかしいモードのほう
誰かクリアした人いませんか・・・。
秒殺ばっかで倒せる気がまったくしないのだが・・・
全部のモードクリアできた方尊敬する。
○全体的な概要と感想
「ef - a fairy tale of the two.」の前後編2つのファンディスク。
読み物としては
アフターストーリー4編とアナザーストーリー3編+アルファで構成。
その他は
アクションゲームにスクリーンセーバー、
「はるのあしおと」「ef」「eden*」のムービー付きの
ブルーレイディスク(以下BD)までついて
8190円ほどの価格である。
しかし実際のところBDで観れる環境は私の家にはないので
どうやって見ようか悩むところ。
私的には初回限定版にBDつけて
通常版がBDなしという風に分ければ
よかったように思うが仕方ないのかな。
いつか見られりゃいいけど。
事前に得た雑誌からの知識によれば
BD部分の価格のみで
1500円ほど原価はする、という話らしい。
それを抜かせば
ゲーム本編は本来は6000円台の値段となる。
6000円台として計算すれば
そこまで短い、というわけではない。
それにアクションゲームのほうでも結構遊べたので
内容的にはそう不満はなかったように思う。
フルプライス価格だとちょっと短いかな、とも思うが
質は充分なほどによい。
内容のデータ的なところに移す。
セーブ/ロード数は90。
セーブ数は90、クイックセーブは9、オートセーブが1
一通り最後まで見てBGM鑑賞とCG鑑賞、
そしておまけムービー(後述)が開く仕様
Hシーンは各1
(優子と明里はなし、アリスは次回作のキャラみたいなんで当然ここではなし)
まあ、優子アナザーはシナリオがシナリオなんで当たり前か・・・。
Hシーンの尺は普通か結構長め。
特殊なのはなし、普通の純愛範囲。
絵は差分抜きで309枚、
相変わらず芸が細かい上に差分まで含めると恐ろしい数になる。
絵がきれいだとか
声優陣とかは鉄板すぎるくらい
鉄板なんでこれ以上はいいでしょう。
少なくても昼食の弁当シーンでおかずの具が少しずつ消えてくのまで
描写されてるのは他じゃあまりお目にかかれません。
BGMは本編の流用または本編のアレンジが中心。
新規BGMは本編は3曲。
はっきりとした不満は
リア獣ハンター優子のBGMが
Memoriesにないことでしょう
あと、クリアしてもシーン回想が閲覧できないため
プレイバックして見たい場合は
その部分の前にセーブする必要があることも難点。
OP映像及び主題歌はなし、
おまけムービーのみあり。
個別シナリオについての感想を少しだけ書くなら
ファンタジーの割合が
少し広がっているのが特徴といえるだろうか。
その人のことを「天使のような不思議な存在だった」とするのと
はっきり「天使だ」ということにするのは
意味合いが違う。
はっきり明かさないほうがよかったと
考えるひともいるのかもしれない。
明かされるだけちょい無粋なのかもしれない。
efの魅力は基本的に現実世界での出来事ありきだと思う。
そこに1%ほどのファンタジー要素、優子のことが場にはまって成り立つ。
この作品でのファンタジー要素は私見では実際のところ
2割くらいあるようで少し広がってある。
「ようこそ、おとぎの日曜日へ」とはうまいコピーだが
既にminoriはefに区切りをつけたと
同時に次作のことを示し製作を始めているようだ。
それがたぶん全て見た先に見ることができる
おまけムービーのある意味であり
インターミッションに出てくる
魔女、と名乗るアリスという存在なのだろう・・・と思う。
私的には
<この作品はef本編を全部見たご褒美であると同時にefと次回作との架け橋としてある>
そこを認識した上でPLAYすると
見方はまた違ってくるのかな~とか考えてみる。
ただちょっと次回作のハードルあがったかも?
気になるのは当然次回作で
一体どうなるのか、になるんだよね。
efと同一世界なのかは不明だが
おそらくファンタジー要素(魔女の存在)が
ふんだんにまじる内容になるのだろう。
まあ、ef本編キャラたちの幸せな風景を見るのは
面白かったしとても意味はあったのだが
ちゃっかり最後に次回作も買ってね、との宣伝も
かねたようにも映るには映る(苦笑)
私的には目くじらたてるほどのものではないとも思うけどね。
もっともおまけムービー見ていて噴出すくらい
次回作の方向性が違うわけだけども。
今まで見てきて
おまけムービーのみの賛否ばかりが語られていて
魔女のこと自体に触れているレビューがまだ少ないようなので
少し魔女のこともとりあげてみた。
そこらへんはネタバレ感想で触れる。
(ただ、ネタバレ部分は相当ネタバレしてます、PLAYした後に見たほうがいいでしょう)
○アクションゲーム「リア獣ハンター優子」についての概要と感想
セーブはオートセーブのみ(クリアしたステージからコンティニュー可能)
全5ステージで
かんたん、ふつう、むずかしいの3つのモードから選べる。
ちなみにたぶんだけど
3つのモード全てエンドは同じかと思われる。
残り人数はデフォルトでは3人、最大20人まで増やせる。
キーボード操作よりはゲームパッドのほうがやりやすい、というか
キーボードでのクリアは無理かな、と思う。
各ステージにはボスがいて倒せばクリアとなる。
ボスは優子以外の本編ヒロインたちに
あとはラスボスのリア獣(正体は秘密)といったところ。
難易度としては
かんたんモードのほうは
ラスボス以外はそう苦労はしないと思う。
ふつうモードのほうは結構つらい
(特に景とステージ5はいやだった)
むずかしいモードのほうは
なんか敵も強いが
優子も弱くなってるのでステージ1で
やられてばっか・・・
「Eternal」のブレードを集めて
クリアすると3UPできる。
これが唯一の残り人数増やす手段となる。
とりあえずステージ2までは全部楽に取れる。
ステージ3以降は難しい(3は1回全部取れた)
ラスボスと戦うときにながれる男の歌声は誰だ・・・。
なんかここだけ戸惑いました。
気にはなるんだけどな・・・
ゲームバランスとしては
そこそこまとまっているかと思います。
もうちょっとステージが多ければ
もっとよかったが
ミニゲームとしては結構遊べる出来になっているかと
あといちいち本編のネタを
ピックアップして形にしていくのは上手いなあ、と。
ニヤリとする場面多数。
ただこれをやるのは
当然・・・というか、efの本編を終わらせてからにして欲しいかな。
クリアの目安はかんたんモードは2時間30分、
ふつうモードは
まだコンティニューしながらでしかクリアはできてないんでまだ略
コンティニューなしでは
ステージ5までは行けるがそこからがきつい・・・。
(このへんはもうちょっと追記するかも)
○おすすめの向き及びまとめ
信者→◎
思い入れがある→○
次回作買えってことかコノヤロー(怒)→×(私的にはめくじら立てるほどではないかと)
本編知らないんだけど→FDだし本編やってください
客観的に見ると→◎~○
基本的にはよくできているとは思う。
通常版で発売されてたらなあ、という思いはあるが
内容自体には不満はそれほどないか、と感じる次第。
アフターも面白かったがむしろアナザーストーリーが秀逸であり、
凪、水姫はそれぞれ本編ヒロインとは違ったヒロイン像を楽しめる。
というか水姫かわいすぎる・・・
そして優子シナリオは
火村との幸せな形がきちんと描かれていて
本当にやってよかった、と感じた。
ただ販売日をちょっと優先にしたせいがあるのか
細かいところでのシステム面での不備があった。
シナリオだけなら95点近くまでは
つけてもよかったがそれで若干下げた。
以下は個別シナリオについて感想(ネタバレ相当あり、注意)
(以下ネタバレ注意)
○シナリオ感想
・アフターストーリー4編
アフターストーリーは全て同じ1日の出来事を表している。
ストーリーセレクトができないのは最初不満だったが
ミズキの話が核になっているようなので仕方ないんだろう。
視点が多視点になっているせいか
同じ場面が多くなる点はちょっと微妙。
蓮治×千尋のアフターはちょっとパンチ不足かもしれない。
前2つの補足とつなぎに終始してしまっている気もするからだ。
エピソードとして面白かったのは最初の紘×みやこ。
一番コミカルに描かれている。
全体的にはどの話も一歩ずつ前進していこう、という希望と意志を感じる。
未来への希望が持てる終わり方である。
久瀬×ミズキの話の最後の場面がすごく好み。
長さは音声飛ばしなしで各2時間前後×4。
まあ久瀬のバイオリン演奏部分できき入ってたから
実際はこれより
少し短いのかもしれないが大体こんな感じです
・インターミッション「夢路の魔女」
ミズキは優子以外でefのもうひとつの象徴的な存在である。
そんな彼女は夕刻の海岸で、神代アリスという魔女(正真正銘の、ということらしい)と出会い話をするのが下り。
efと次回作との橋がつながった瞬間、と解釈できる。
魔女としてのルール違反というのは何か?がぼかされているが
そのお詫びにミズキから引き出した願い事を幸せな夢として
アリスが見せてあげる・・・というのが内容。
魔女の存在が異物まではちょっと思えない。
ひとつのギミックだが
展開自体は結構自然に入っているように思うからだ。
アリスの言動から読めるのは
日本を旅しながら天使と呼ばれる存在を探していること、
魔女の仲間がいること
(ひとりはアンジェ(フランス語で天使)という名前で
もうひとりはゆっきー、もしかしたら次作の主人公なのかな。まだ出会ってないといってるということは一種の予知のようだが)
不思議な能力は持っているらしいこと、箒を持って飛ぶのは苦手らしいこと(苦笑)
そして、ミズキ視点でアリスは「雨宮優子に似ている側の人間」だということ・・・
まあ、あとは今後を待ちましょうか。
少なくてもおまけムービーの関連は今の段階ではよく分かりませんね・・・
長さは30分強。
・アナザーストーリー
ミズキが覗き込んだ幸せな夢の風景3編。
夕と優子の話は
事故が起きなかったら、優子がそのまま再会できたら、というif、
非常に幸せでかつ穏やかな日々を描く。
生まれた子供の大きくなった姿まで出てきたのは面白かった。
そして非常にかわいいんだなこれが・・・。
火村聖とミズキはなんかとてもいいコンビだ。
これが正史だったらどんなによかっただろうか・・・
PLAY時間はこの部分で2時間ほど
夕と凪の話はもっと前提を変えて
そもそも震災で大事な人たちを失うことがなかったら、というif。
ここでの夕はデザイナー志望の学生。妹もいる。
(震災自体は起きてはいてそれで家族は離れ離れになっている)
優子はこの設定では完全に変人だらけの家族になんだか埋没している(苦笑)
凪はあまり変わってない。
三咲さんの声はしばらくぶりに聴いたような気がする。
話として一番長いのが凪で4時間弱ほどかかる。
優子の話とは少し違った形でみんな幸せだなあ、と感じるシナリオ。
悪くはないのだが展開は順当なので普通か。
もうちょっと明里先生がひっかきまわすかと思ったが・・・。
蓮治と羽山水姫の話は水姫が生きていたら、というif。
本来のミズキは前の名前の「未来」のままであり
水姫とは親友、という設定となる。
設定がなんか色々変わっているようでちょっと戸惑うところはある。
ただ、ちょっとだけ素直じゃないくせに
ストレートに気持ちをぶつけてくる水姫はかわいく、新鮮。
・The end of the fairy tale.
夢の終わりは温かく、そして寂しい。
そしてもうひとつ。
幸せな夢は、しかし夢に過ぎないということ・・・。
火村からもらった天使の羽はミズキ(未来)に受け継がれる。
この物語りを締めくくるのにふさわしいよい終わり方をしている。
・おまけムービー
魔女アリスからのおまけ
次回作「すぴぱら Alice the magical conductor」の宣伝ムービーみたいなもの
少なくても
全然今までと方向性というかカラーが違う
どこかで見たようなアニメーションの方ですね
正直出来は置いといて
ef本編とのギャップがありすぎて
たぶんその辺がユーザー不評を買っている原因なのかと思う
書くと99パーセント真面目に語ってて
ここの部分だけであっさり壊してくような萌え風ムービーである
ただ、少なくても登場人物4人の
よく言えば「躍動感のある」ヒロインと
魔女の神代アリスが関わってくるのは間違いないように思う
アリスは私的に攻略対象というより
むしろストーリーテラーのみのような気もしてくるが・・・
(悪く書けばこのムービー見てて一瞬センチメンタルグラフィティのOPの「暗黒舞踏会」みたいなのを思い浮かべました・・・)
おまけムービーから分かること(2010.9.29追加)
・minori 6th project 「WONDER」、つまり「不思議なこと」がテーマと思われる
・既に4人分のヒロインの名前はフルネームで出ている
(とりあえず情報公開まで伏せる)
・なんか小さな動物みたいなのがいる
・女学生4人とアリスの関係は不明
・これだけ見るとトーンは非常に明るそう
・原画担当の1人は七尾さんっぽい
こんなところかな。
○「リア獣ハンター優子」のステージ攻略法
とりあえずかんたんモードのほうは全てノーミスでクリア、
ふつうモードはコンティニュー使いながらが限度だけどなんとかクリア。
・ステージ1
腕鳴らしステージで操作に慣れる意味合いが強い。
「Eternal」ブレードを集めるのは
ちょっとだけ大変かもしれないが慣れればできるだろう。
ボスはみやこ。
攻撃:ほしをなげつけたりケータイ電波とばしたりフライパンふりまわしたりする。
攻略:かんたん、ふつう→ケータイ電波とばしたときに隙ができるのでそこを狙って集中攻撃すればいいかと
むずかしい→むずかしいほうは隙がなくなっていて上記の方法が利かない。
電波攻撃時は脅威の一言である。いまだにクリアできてない。
ところでこの電波攻撃って暗にみやこが電波女ってこと指してる?(苦笑
・ステージ2
ステージ自体はちょっと難しくなる。
ただ「Eternal」を集めるのはステージ1よりもむしろ簡単。
ボスは景。
攻撃:とび蹴りなど格闘技とバスケットボールを駆使しての攻撃。
攻略:かんたん→攻撃パターンは完全に決まっているので見極めればかんたんなほうは苦ではないと思う
ふつう→パターン決まってるとはいえ完全に持久勝負になるので結構難しくなる。
かんたん、ふつうどちらにせよ接近戦でやるとすぐボコボコにされてしまうので接近戦は避けたい。
・ステージ3
風景がことなる。地形的には楽。ただヒヨコがうっとうしい。
「Eternal」ブレードとるのは難しい。
ボスは千尋。
攻撃:日記飛ばしたりヒヨコ呼んだりバリアとレーザー飛ばしたり目からビーム飛ばしたり・・・
うちビームが一番やっかい
攻略:かんたん、ふつうとも接近戦と動きで翻弄するのがひとつの手かな、と
隙自体は結構多い子なので倒すのはそこまで苦ではないはず
日記の紙は壊せるのでチーカマブレードですばやく対処で
・ステージ4
終盤に入り
谷が多くかなり難しい地形。
プクプクみたいに魚が飛び上がってくるのはてこずった。
敵もパワーアップしているので注意
「Eternal」を全部取るのは難しいを通り越して無理。
ボスはミズキ。
攻撃:青いアイスクリームやソフトクリームを飛ばしたり
バイオリンケースから出てきたバイオリンを蹴っ飛ばし炎を召喚し飛ばしてくる。
攻略:かんたん→青いアイスは攻撃で壊せるがソフトクリームは壊せない。
青いアイスはすばやく壊しバイオリンでためをつくっている隙に背後に飛び移りつつ
チーカマブレードで攻撃するとよさそう。
ふつう→かんたんと一緒ではあるがこれが結構てこずる。
・ステージ5
最終決戦。
単純にリア獣倒せばクリア。
攻撃:1回目はキザったらしい攻撃ばっかしてくる。
バラの花束と石像、さらにレーザーまで飛ばしてくる
攻略:バラは攻撃で消せ、落ちてく石像は2回か3回攻撃で消せるが
動きもすばやいので注意すること。
ちなみに一番嫌いなボスだった。掛け声がキモイ・・・
明確な攻略法はまだちょっとつかみきれてない。
2回目ラスボス:極端に強く秒殺なんてことにもなりかねない
(攻撃はかっこいいけどなんか理不尽に近かった)
ただ前がめっぽう強い代わりに上は隙がある。
あとは努力を祈る。
以上感想終わり。
日曜に始めてちょうど一週間。
次回作をまた楽しみにしつつ。
(2010.9.29 ちょっと追加して一応最終稿にします。誤字脱字あれば見つけたら直すと思いますが)
すぴぱら
ヒロインのひとりは鳴海桜というピンク色の髪の子。
ちょっとだけ次回作の様子が見れます。
演出がさらに進化してます・・・。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12704760