PLAY時間は24時間30分。気になったのはシナリオよりもむしろCGの少なさのほう。もっと配置できたような気がしてならない。
恋の続き、恋の魔法
“もう一度奏でたい、アナタとの協奏曲”
あらすじ・・・は省略
今更ながら気付いたが
スズノネ魔法学園って短期大学の設定?(2年制なので)
どちらにせよ普通の学園形態とは少し変わっていることはいえそう。
○全体的な概要と感想
本編のアフターストーリーと
本編攻略不可キャラたちのアナザーストーリー4編ずつの構成
ボリュームを考えるなら
8人もいるからトータルではそれなりにあるんだけど・・・
本編よりパワーダウンしていることは否めず。
1人あたりのPLAY時間は2~3時間が目安。
原画はここのブランドの場合
しんたろー氏より御敷氏のほうが好きではある
・・・・立ち絵や演出に関してはころころと変わって
あっていきいきしているのは伝わってくる。
そういうところではスクリプト関係はちゃんと使いこなせているとは思うんだけど
CGが少ない、というか入れられる余地は結構あったんではないかと思う。
(本編ヒロインは5枚、昇格ヒロインは6枚ずつ、Hシーンは莉里のみ3回、他が2回)
特に莉里のシナリオは
バトル前とかHシーンとかで増やしたら
最低10枚前後は入れられる余地あるかと思うんだ。
・・・欲出して書けば全部のブランドが
minoriくらいにしろ、とまではいわんが
(予算かかりすぎるだろうし)
両方充実してかつ
イベントシーンと立ち絵との違和感を
少なくさせてる
(というのはCGシーンの部分が動きの止まってる時間になるから)
そんなゲーム、がベストになるんだけども・・・
まあ、無理いってるのは自覚してるのでこの辺で
そういう側面で見ればリトルウイッチのカルテット!などは優れてたんだなあ・・・とも
声は莉里先輩や静穂さんのデレた声もっと聴かせろ、ってところ。あとは良好
音楽は本編のほぼ流用
歌は挿入歌あわせて10曲分・・・
前作とあわせると12曲、とえらい多め(面倒なので曲名は略)
起動して最初に流れるOPだけ微妙すぎるが
あとはまーいいんじゃない?くらいの出来にはなってると思う
前作の共通ルート載せてある点は結構重宝する。
おかげでどんなキャラクターだったっけ?ってのが忘れててもよく分かる。
セーブ/ロードポイントは
自動で増えるので使い切ることはないかと
○マイナス点
・第一に前述にあるようにCGの割り振りの少なさ
・Hシーンの質が本編より構図的、描写的にも薄い点
ハーレムルートある、と実はちょっと期待してましたがないのは残念
(莉里のルートで妄想ネタで3Pあるけど)
・シナリオによって微妙なものもあるので注意。
私的に静穂と仁乃がイマイチ。柚子里ももう少しなにかできたのでは。
○おすすめの向き
新品購入→○
中古購入→◎
前作が好き→○(いわばこのFDは延長戦、という位置づけ)
静穂さん好きだ→△(結論だけ書けばやっぱ微妙になるのかな・・・)
○まとめ
一部を除きまとまってた感じではあるし
雰囲気のよさは継承してるのも多いので
80点前半の点はつけたが
個人的要望としては
もっとはじけてもよかったのかもしれない。
ライター8人あわせても完璧なら
ほんとに管理能力についてはすごかったわけだが・・・
FDとしてはこんなとこなのかな。
ぼったくりには思わない。ただもっと上手くやれたはず。
定価8000円ちょっとの価格なら
さらに上のレベルは望んでしまうんだよな。
(私はクロシェット通販で少し安く新品購入したが)
でもまあ、不満点かなり書き出したけど楽しめたことも事実です。
以下ネタバレで個別感想
○個別感想
「新しいたからもの~野々村仁乃」
仁乃のお母さん、菜乃が
ちびキャラで出てくるシナリオ
一見振り回しているようでちゃんとお母さんしている人ではあるが
本編トライアルでの合宿終わってからの2人の模様が
全部秘蔵資料でつつぬけで見せてもらったらしい
菜乃さんの顔が艶々している図を見るのはかなりシュールに映る。
このネタは正直引いた。
あと終盤が駆け足だったように思う
仁乃はかわいいんだけどね。
「恋する景色~九条要」
先生が教師になったきっかけとか
トライアルの先生側の視点とか裏話こみってところ
ライバルという心斎橋師子ってちょっと見てみたかったような。
要先生が非処女なのはダメだろう、という評があるが
私的にはむしろ要先生くらいの年齢考えると
いろいろあって当然に思えるわけで(20代後半と思われる)
お姉さまに手ほどきしてもらうシチュエーションは好き
エロゲの純愛系シナリオでは
あんまりない設定でちょっと新鮮さは感じる。
私自身はあんまり処女性とかはこだわってないようだ。
古い作品だが「りびんぐゲーム」(マンガね)も平気である。
ただ非処女はOKだけどビッチは辛くなる。
純愛ゲームで前の男のSEXのほうがいいとかアレが忘れられないだとかほざいて
プレイヤーを鬱に持ち込ませるゲームはさすがに嫌(詳しくは知らんが)
要は程度問題ってところ。
シナリオ自体はまとまっていたほうでは。
「マジカル・チェンジ・グラデュエーション~鷹取柚子里」
柚子里が魔法学園を卒業する前後のストーリー。
内容ははてしなくどーでもいい話+イチャラブ
マイナス点はおまけとはいえ
盛り上がりに欠ける傾向が特に強いこと
本編が熱かっただけに余計にそう思えてしまう。
「代官山すみれの試練~代官山すみれ」
内容はバレンタイン+同棲ネタ、あと進路のことも少し。
代官山家ってすげえ、の一言。
「星の海で逢いましょう~島村静穂」
トライアル後、仮合格の状態で静穂の研究を手伝う、というくだり
事前情報の先入観が入ってて静穂の序盤で止まってたが
(あと目移りしてるうちになんか長く積んでたのもある)
いざやってみると別にそれ自体は平気ではあった。
別にこれは未練ってほどの未練じゃないな、結構あっさりしてるわけだし
昔好きだったひとの思い出(静穂の片想い)がキーワード
正直なところこれをどう受け止めるかってのは
ひとつの男としての度量も入ってくるのかなあ、と思う
しかしむしろ静穂のはシナリオの調理不足が問題。
ストーリーとして見ると
どうにも私には中途半端に映ってしまった。
逆にいっそのこと昔の男が実際に出てきたら面白かったかもしれないな、と
中盤は盛り上がった(正確には桃子によって盛り上げさせられた、か)が
そこで終わっちゃったっぽい。
最大の不満はデレてから短いんだよ!ってこと。
Hシーン続けて入れて終わり・・・じゃなくて
もっとなんかあるじゃん、って感じがつきまとう。
シナリオのリテイク要求するレベル。
たとえば静穂さんに膝枕とかゴロゴロと甘えられるとか。
PLAYした分のデレ分報酬なさすぎ
終盤はてきとーに作られた気がして泣けてくる。
まあ、昔の片想いの相手の部分最初から入れずに
ひたすらネタ入れながら
イチャイチャする話のほうが受けよかっただろうね。
片想いの相手、鬼塚氏の持ってた喫茶店アルバトロスが
静穂さんへ受け継がれた経緯とかも放置だし。
「ヒミツの桃子さん~代官山桃子」
ここでは主人公幸村が図書館に就職して
桃子さんの部下になっている設定
シナリオのアプローチが結構面白い。
桃子さんのはっちゃけぶり、という面では
足りないのかもしれないが
いい意味での意外性が見えたりする点を評価。
・・・学園長気持ち悪いけど。
私的には結構当たりシナリオ。
「あなたへの誓い~志摩莉里」
唯一本編のトライアル最中のシナリオ
共通ルートの終わりから分岐
♯そういえば妄想癖あったなこの子。
莉里のアフターまだですか(汗
シナリオ自体は中の上・・・だが
デレたら本当にかわいいだけに
余計にCGが少なく思うのが最大のマイナス
ある意味では一番残念かもしれないなあ
本編で攻略できてればよかったのに。
あきらかにCG枠に合わせてテキスト削っただろう・・・
商用作品買う場合
シナリオゲーより萌えゲーを重視してるんで
貪欲に甘いのを欲しくなるわけで。
敵役の保村はまったく出番なくて名前だけで終わり
もっとなんかあるのかと思ったけど単なるフリになっちゃったな・・・まあいいか。
「みなさんのおかげです!~三峰美奈都」
本編ヒロインで一番好みだったキャラ
最後にしたほうが収まりいいかな、と思って最後にまわしてたのだが
中断しているうちに忘れそうになっていた(ていうかだめじゃん(汗))
内容は美奈都の就活の話。
Hシーンに「お医者さんごっこの模様」を入れて欲しかったような。
さぞエロかったと思うのだが。
しかし、愛されてるなあ美奈都。
たぶんスタッフからも愛されてそうな扱われ方に感じる。
締めは充分満足。
お気に入り順(キャラはみなお気に入りなんでシナリオのみ)
桃子(当たり)>>要>すみれ=莉里=美奈都>>>柚子里>仁乃>>静穂(残念)