PLAY時間は8時間40分。地球最後のラブストーリー。滅び逝く世界とはこんなにも美しい。
ef+最終兵器彼女+銀河鉄道999÷3、5または4=eden*
・・・・あくまで主観ではあるがこんな感じ
以下はネタバレ
若干出してあるので注意
まず情報として
・とりあえず
eden本編単体では
選択肢なしの一本道。
対象はシオンのみ。
故にゲームではなく読み物。
でも本編自体は
これ以上(分岐とか)必要ないと思う。
選択肢ないことで逆に
すっきりと
まとまっている印象は受けた。
・PLUS MOZAICのバージョンは
別個で評価します
・・・・間違えないでいただきたいのは
アペンドディスクを買ったうえで
本編(今作)を
まず一回は
全部読み通さないと
この部分は機能しません。
(18禁部分は差分ディスクではなくFDのようだ)
ちょっとだけ
PLUS MOZAICを
のぞいた感じでは
攻略ヒロインは4名
見た感じ4つのシナリオに
分かれているようで
(回想枠は全部で4つ、各1回)
・PLAY時間は8時間40分
(これは本編始めてからクリアしてPLUS MOZAICが機能するまでの時間)
やってる時間は
人よりかける私だが
短い。
ただ価格下げてるので
文句は
個人的にはあまりない。
密度としては濃く
なんだかんだで
一気に読んでしまった。
短いながら
読み物として
見るなら
結構面白かった。
ただ
efほどではなかったかな、と思う
大体の本編シナリオの
大きな流れとしては3つ。
・孤島(回想)
・山での生活
・ある重要な選択をしたその後のこと
キャラ印象及び声
メインヒロインとなる
シオンはかなりかわいい。
ただ問題といっていいが
キャラクターの一部が
efとかなりダブる点がある。
稲葉少佐は火村に、
エリカは優子に重なり、
真夜は
ミズキそのまんまだった。
・・・・なんだかなあ。
まあでも
真夜も(ミズキに似ているが)
キャラクターとして
考えるならよかった。
ラヴィやエリカはあんまり。
孤島編での登場人物は
どこか全ての人物が
ギクシャクしていて
危うい感じである。
シナリオ
「ef+最終兵器彼女+銀河鉄道999÷3、5または4=eden*」
・・・・efをSFテイストにして
多少劣化させれば
eden*になるのかなあ、と感じた。
でも悪い評価は
出していないつもり。
というかまあ
後半を考えると
良作くらいの評価は
してもいいかと思った。
ちなみに
上に挙げた3つは私的には
別格だと思っている。
efは出てくる
意志の強さを
示した物語だと思っている。
eden*は
意志の強さ、というより
意志で示した先、
選択したことの重みが
主に印象として残った。
孤島編(主人公の回想)だけ見るなら
イマイチかもしれないが
この物語は
エリカと生活してからの
出来事が本題だろう。
泣きゲ、という評価が結構多いが
私はそこまではなかったかな。
むしろ終焉の綺麗さに長く浸る。
とにかく美しいと思った。
一般作とX指定として分けたことで
女性受けするだろうなあ、とも。
・絵とムービー
相変わらず半端ないなあ・・・・
背景美術、シオンなど
登場人物の美しさ。
CG数は約200枚くらい。
・音楽
出来のよさは保証する
・タイトル
確かに
後半の世界に
広がっているのはedenだ。
そして、後半~終盤。
滅び逝く世界と
シオンが
こんなにも美しく感じる。
亮、シオン
この2人がいるからこその
完璧な世界=eden
そう思える。
そこに至るまでに
どんなにか悲しみにあっても
そのものたちとも
何時か、きっとまた来世で
逢うことだろう。
まだ少し修正
および追加すると思うが
大体はこんなところかな。
18禁バージョンもまた近くUP予定。
以下ほんとにネタバレ
付け足して
efほどではなかった理由、というか。
結局、マイナス要因の最大の部分は
設定ぼかしている
せいなんだろうなあ。
想像力の余地をのこしたとか
かけば聞こえはいいが
そもそも
最初に空に浮かんだ
紅い星がなんだったのか、
それが
何故大戦という形になったのか、
「地球脱出計画」を提唱して
果たしてそのことでどうなったのか、
など
その辺があんまり触れられておらず
(設定の肉付けが足りない、という感じに捉えた)
「地球が滅びる、という事実」ありきで
話が進んでいるせいかと思う。
ようは
設定面で多少読み手が
置いてけぼりにされている点が
あるように思える。
そこに違和感を覚えた。
ライターの鏡さんは
設定を出したり
魅力的な登場人物を出す点はいいが
設定を突き詰める点に関しては
やや苦手なのかな、と感じた。
明日君では
うまく引き際をつくったけど。
もう少し設定のあたりを
丁寧に描いても
よかった気はする。
とはいえ
好きなシナリオライターではあるんで
次回も期待している。
名作に成り損ねている、という感じの評があるが
私もこれにあてはまる。
でも、充分及第点には達していると思う。
次のレビューは
eden*の18禁部分のレビューについて。
余談。
蝶はキリスト教においては
再生の象徴とされる、という話を
聞いたことがある。
これは私的なこじつけなのかもしれない。
ただ、タイトル画面に映しだす
クロアゲハに
希望はこめられている、と思っている。