折角のシナリオがバグに泣いている。
良くも悪くも無難な感動系シナリオ。
ただ最近の作品はシナリオは良くてもキャラが電波で拒絶反応を示してしまう作品も少なくない中、この作品は良い意味でキャラが普通だった(いや、約1名例外なお母さんがいますが)。
悠はその中でも特に活き活きとしていてTPOも弁えている良キャラ。
シナリオも最も完成度が高く、まさに青春!という話が展開される。
起承転結も明確できちんと結んでいる。
恋鳥は純粋にイチャラブを楽しむシナリオ。
気付いたら懸案は解決してました状態で完成度としては最低。
愛歌はちょっと声のイメージが違っていたが典型的なちょっと天然入り(に見える)幼馴染み。
シナリオは前半はともかく後半で大した伏線もなく母親が倒れて看病モードに入るのは率直何で?と思った。
それでもラストは涙腺が緩む。
特に身近な人の死(両親や兄弟)に直面した事のある人ならかなり来ると思う。
つむぎは所謂古風な日本人女性の典型でシナリオが短いが、クリアしてタイトルに戻ると…。
この**シナリオは某作品の某池柳彩女ばりな展開で、人によっては急展開(Not超展開)について行けないかも知れない。
しかしこれをクリアしないとつむぎがただのおまけキャラとなってしまうので、時々セーブして休み休みプレイして是非エンディングまで辿り着いて欲しい。
一応全然バッドではないバッドエンドに相当するもの(温泉部の皆とお友達)もある。
システムはパッチver.1.01をあてれば深刻な問題はなくなる。
ただアニメーションを無効に出来ない(クリックでスキップ自体は出来る)ので、クリアを重ねていく内に段々と苛々してくる。
このアニメーションはタイトル画面のメニューカーソルでもあり、距離に応じて速度が変わるものの鬱陶しく感じる点は変わらない。
プレイ中のメニューもタスクバーの体裁を取っているが、アニメーションが鬱陶しい。
またクリック後、メッセージウィンドウの文字が消えてから次の文字が表示されるまでが少し長いので連打しているとメッセージがまともに表示される時間が極端に短くなってしまうため飛ばし読みをする事が出来ない。
「古いメッセージを消してから新しいメッセージを表示する」処理を行うと必ずこの現象が起きる。
何かしら表示するプログラミングをしているなら誰もが知っている既成事実なのに何故このような基本設計のミスが出るのか理解出来ない。
声の再生はメッセージよりも更に遅れていて論外。
そしてこの作品最大の問題は「誤字」と「スクリプトバグ」。
自分は初めパッチを当てずにプレイしたが、1クリック目からいきなり「意図的に裂けていたのかも知れない」…。
因にver.1.01をあてても直っていない誤字はあるし、読点がおかしな位置に置かれているのも結構あった。
メッセージウィンドウから文字がはみ出しているのにウィンドウをクリアしなかったり、逆にウィンドウをクリアする必要のない所でクリアして文章がバラバラになったり、同じ文章を2度表示したり、本来声がある場所で声がなかったり…と数え上げればきりがない。
Ver.1.02をあてても文章バラバラは直っていない。
本当は恨みつらみでも書こうと思ったが止めた。
この作品のスクリプター達にそんな価値はない。