キャラやテキスト、BGMに背景と総じて非常に高レベル。ただ
――ネタバレ感想です、ご注意ください――
惜しむらくは終盤がいくらか駆け足で、説明不足な部分が多かったこと。
またあっさりと仲間を取り戻せてしまい、王のペナルティーも気合でなんとかできるレベルだったせいで、それまでの別れや喪失感はなんだったの? と、盤面をひっくり返されたような気持ちになった。
途中までの出来が著しくよかっただけに、この点が大変もったいない。
本当はシナリオは途中までしか出来ていなくて、会社のごたごたのせいですぐに発売するために無理やり終わらせたのだろうと思う。
ただそれでもプレイ中は非常に引き込まれたし、心から感動する場面もいくつもあった。
手放しで賞賛できる作品ではないかもしれないが、私にとっては名作の一つであり非常に心に残る作品になった。
前述したように消化不良な部分もあるので、続編もしくはリメイクがあれば嬉しい。