シナリオの物足りなさを音楽で補ったような印象。ただ遊んで後悔はない
全体としてシナリオの薄さを感じた、某氏のツイートでゲームを遊んでいて一点のとある部分で涙を流すような物ではなくゲームを遊びながら自然と涙を流すような物を目指すというような物を見かけたが、これが悪い働きをしていると思った。全体として雰囲気を重視し雰囲気で泣かせることを考えるあまり、起伏が皆無になりシナリオ全体の厚みを出すことが出来ていない。この傾向は個別√に顕著に表れておりこの個別√が非常に作品全体の足を引っ張ってしまったような感じだった。trueだがこちらは個別とは対照的に全体を通して非常に厚みの感じることができるシナリオだったと思った。私自身ヒロインと家族になっていくようなシナリオが大好物であり正直最高の一言に尽きるがやはり後半の羽未が娘だということを絡めていく際の感情移入がいまいちできず感動しきれなかったがこの原因はやはりシナリオとしてのエロがないことが原因であると思う。やはりこの手のADVにはエロシーンという物を抜き目的はなくそこにヒロインとの深い繋がりや想いの伝え合いなどがあった方が特に娘などのヒロインとの間に子供が居るような設定で涙を流させたいのであればさらにプレイヤーである私個人としては感情をゲームに寄せていくことができたと思った。ここでも若干のシナリオの薄さを感じる原因であると考えられる。それと最後のpocketだが私個人として今まであったことを全て無かったことにするというあの手の展開があまり好きではないというのがある、あのオチは今まで僕らプレイヤーがやってきたこと全てを無かったことにされるのと同じで今まで感じてきた感動やヒロインに対する想いもすべて意味がなかったことと同値にされるような気がどうしても拭えない。
しかしながらこの全体通しての薄さを音楽という要素で完璧にカバーしてきていると思った。私自身遊んでいる時に涙したのはシナリオというよりかはBGMに泣かされたような気がしてならない。水月陵楽曲はやはり好きだ。
点数としては全体のシナリオとして薄い印象があったので音楽を加点してもこれくらいかなと。