フルコンプしたので加筆。
姫緒が一番可愛かった・・・。
世間知らずで、高慢なお嬢様、なんていう設定キャラはいくらでもいますが、
本作みたいなのは初めて。
もう、"初めて社会に出て、一般社員として働くことになったお嬢様"
というシナリオが、これでもか!というくらい 完 璧 に描かれていて、
もう終始ニヤニヤしっぱなしでした。
トコルート、きつかったなぁ・・・。
麻美の存在が。
離婚後、初めて理と再会して。
理の前で、喜んでいいわけもなく、自分が悲しんでいいわけもなく。
ただひたすら、気持ちを持て余し。
理が、ついこの前まで滅茶苦茶どん底にいたことを知って、罪悪感に身を蝕まれ。
でも、その理も、今は確りとした目標を持ってて、
結果は伴ってなくても、とりあえずは立ち直ってて、安心して。
でもその目標というのが、トコの親としての立場、自覚────。
トコという娘を得た、芳村理という姿で。
それは、自分にはもう、与えることが出来ない、
かつて夢みた、でも、諦めるしかなかった理の姿。
そんな、自分が理に与えるはずだった──理と共にかみ締めるはずだった、
親としての幸せを、今はもう、外からしか見ることはできなくて。
そうしている間にも、どんどん理は、かつて自分が理想とした理の姿に変わっていって。
"あぁ、私があのときした、別れの決断は、間違ってなかったんだ"って。
そんな、本当は認めたくもない事実を、ぽんと目の前に突きつけられて。
その悔しさは、いかばかりだったろうか・・・。
ただでさえそんな気持ちでいたのに。
子供だと思ってた子が、実は理を愛していたとか。
そんな理に、"まだ私は、彼に必要とされるんだ"なんて思わせる態度取られて。
彼女に、他にどんな行動が取れたというんでしょうか・・・。
彼女が理にした、プロポーズの言葉。
これが何度、理と再会してから、彼女の脳裏をよぎったでしょうか。
何度、"これでよかったんだ"、って酒の力を借りて、自分を納得させていたんでしょうか。
よくあるテーマなのかもしれませんが、これは正直、あまりにきつかった・・・。
いつもなら、ヘタレ主人公嫌いの私は、「主人公死ねよ。」で終わるんですが・・・。
本作では、どっちのルート入ったものやら、全然分からなくなってしまい、
一旦ゲーム終了させてしまう始末。
我ながら、マジでキモイくらい感情移入してました。
なんでゲームで(といってもエロゲですが)こんな思いしなきゃならないのさ・・・。
君望プレイしたときもそう思ったけどさ。
トコルート、ラスト。
歩道橋で別れるときの、麻美の最後の慟哭聞いた瞬間、
精神崩壊しそうになりましたよ・・・。
ぐあああ!これでトコ選ぶなんて、マジ無理すぎ!!
で、満を持して、麻美ルート。
・・・・・・・・・あれぇぇぇっ?!(姫緒一家風
なんていうか、こう・・・期待はずれでした・・・。
トコルートの感触から、これは相当クるルートになるな!
と踏んでいたんですが、なんかグダグダで終わってしまい・・・。
あの感動はどこに? っていうのが正直な感想です・・・。
もっと、こう・・・!
やりようがあるでしょう?!
麻美の葛藤を、もっと感動できる方向へ生かして欲しかった・・・。
なんてもったいないことをするんだ。