本校ルート、分校ルート。それぞれ主人公は別人だと思った方がプレイしやすいかもしれない。
本校ルートの主人公。
①、主人公が、物語の要所に入るまで、 一 切 自分の不幸話をしない。
他キャラにも、プレイヤーにも。
②、優しく、厳しい。アメとムチを絵に描いたような人物。
悪い意味ではなく、人との接し方が非常に上手いということ。
③、メインヒロインを救いつつも、その他の登場人物に対しても誠実で、
細かい気配りが光り、主人公には人徳があるのだと伝わる。
④、問題解決の手段が、あくどい。
が、最終的にはその問題に関わった人全てが納得いく形に収めることができる人。
自分の納得いかないことについて、絶対に妥協しない、不屈の精神を持つ。
⑤、授業内容が面白い。
こういった授業展開してくれる先生がいたら、私も楽しんで授業受けれたかもしれない(笑
《 総合 》、非常に魅力的に描かれている。
その行動を見るだけで感動を覚えるようなキャラクターは初めて。
分校ルートの主人公。
①、自分の不幸ネタで、
『辛いことあったけど今は頑張ってるよ!』
というキャラを演出しようという魂胆が見え隠れする。
②、優しいが、それだけ。優男というイメージ。
優柔不断な雰囲気を纏っており、意思に一本芯が通っていない感じを受ける。
③、メインヒロインと自分のことで手一杯。
他人の気持ちを察するのが、とかく苦手。
この辺の差は顕著で、たった一言で十まで察する本校主人公とは雲泥。
④、本校系主人公に比べ、自分の保身を考えてるイメージがする。
問題が起こったら、本校系主人公のように体当たりでぶちあたっていって欲しかった・・・。
そうできない理由の一つに、本校主人公よりも遥かに知恵が働かない、というのがある。
ようするにライターがアホってことなんだけども・・・。
また、本校系主人公が自分で問題を解決するのに対し、
こちらは、状況が勝手に解決していくような感じ。頼りなさ過ぎる。
⑤、授業内容がつまらない。
さらにその授業終了後に、生徒が「先生の授業面白かったです!」みたいなこと言うので、
もう白けまくりの冷めまくり。
《 総合 》、決して悪い人物じゃない。
誠実で優しく、ノリもいい。
しかし、本校系主人公と比べると、途端に色あせて見える。
あらゆる面で、本校系主人公よりも2~3歩劣っており、
光るもののない、平凡な主人公。
例に挙げた、「劣っている部分」は一部に過ぎず、
まだまだ大量にあるため、もうお手上げ。
上記の通り、主人公の魅力は、本校系と分校系シナリオでは雲泥の差ですが、
その他の要素もそうか、と言えばそんなことは全然ない。
主人公の魅力は、本校系が 圧 倒 的 に 勝っていて、
感動系シナリオでも、本校系が 圧 倒 的 に勝っている。
逆に分校系は、主人公以外のキャラクターの魅力で勝っていて(いい意味でも悪い意味でも)、
笑いの要素では 圧 倒 的 に 勝っている。
総合的に本校系シナリオの方が優秀ではありますが、
どれもこれも最高に面白い!というシナリオがない。
その代わりに、誰がやってもどれか一つはクリティカルヒットするだろうシナリオが目白押し。
そういった意味で、万人を対象とした商品としての完成度は最高レベルと言えるでしょう。