凄い作品をプレイしてしまった。凄い作品をプレイしてしまった。
シナリオ──うん、確かにそれなりに面白かったんだけど、
そんなのもうどうでもいいです。
この作品を十二分に楽しむ方法は、たったのふたつ。
狂気に染まったこの世界を享受すること。
そして、沙耶を愛すること。
これが出来る人にとっては、
他に類を見ないほどの衝撃をもたらしてくれる作品になりうるでしょうね。
あぁ──なんで今までこの作品敬遠してたんだろう・・・。もったいない。
正直、私も最初は引いてたんですよ・・・。
だって、沙耶がどんな化け物かっていう前情報を、ここから得てましたからね。
でもね──あの最初の選択肢。
沙耶を愛するか、否かを問う選択肢だったわけですが、
人間でいるのか、人間を辞めるのか、という選択肢でもあるんですよね。
あそこで人間を辞めた瞬間から、
この作品に対する印象が、180度変化しました。
もう、沙耶が可愛くてしょうがない・・・。
人間から見ると、誰がどう見ても、100%嫌悪感を抱いてしまう化け物でありながら、
彼女はその人間の愛情に飢え続けていたんですね。
ドロドログチャグチャでも、中身は恋に恋する乙女。
嫉妬もすれば、恋する相手のためならなんでもする。
そんな沙耶にあっさり陥落させられました。
あぁ──沙耶・・・。マジ可愛すぎる。
問題のグロさですが、
私にとっては全然なんてことなかった、というのも
すんなり感情移入できた理由のひとつかもしれませんね。
グロいって言っても、原型をとどめてないほどにグッチャグチャなんで、
ちょっとくらいなら耐性あるんだけど・・・。って人なら余裕かと思われます。
私はマブラヴオルタのまりもちゃんにトラウマ植え付けられるくらいには、
グロ耐性はないんですが、そんな私でも余裕でした。
人間の原型とどめたグロのが、よほど辛いわ・・・。
というわけで、ちょっとしたグロに覚悟ある人になら、
安心してオススメできます。
あ、でもカニバリズムもあったか・・・。
こっちのが根深いかもしれないね。