タイトルで損しすぎですね、コレ
いかにも絵だけの半端ヌキゲーって感じのタイトルとパッケージしてますが、
笑いの要素だけは図抜けています。
クドく感じる場面も多々あったけれど、
それでもキャラクター同士の掛け合いは抜群に面白い。
特に主人公はぶっ飛んでる。
おなか抱えて笑えるようなシーンも少ないけれどありました。
笑いのとり方は王雀孫氏の書く主人公と似てる。
あちらの主人公よりは大分考え方が老成されているので、
似ているのはほんと笑いのとり方だけですが。
でもああいうタイプの主人公が苦手だった人は、本作も辛いかも。
シナリオに関しても、夢と愛する人を天秤にかけて、
夢の方を明確に優先させつつも、それなりに纏まった話の落とし方になっている点は高評価出来る。
笑いに命かけてるような主人公ですが、
割と遠慮なくズバッと鋭いこと言う人間で、一本芯が通っている好漢ですし、
シリアスなシーンとの人格のギャップに苦しめられるようなことがなかったのも良かった。
あとは残念な点ですが・・・。
場面の切り替えが唐突に感じるところですね。
一瞬暗転するだけですぐ次のシーンが始まりますので、
プレイし始めの頃は少々戸惑いました。
シーン毎の話の落とし方は別段下手ってわけではありませんので、
その違和感はすぐに消えましたけど、アイキャッチくらいはあってもよかったかもしれません。
あとはエロシーンですね。
数は多いんですが(1キャラ9~12シーンくらい?)、テキストも絵もあまりエロくない。
こういうヌキゲを意識したタイトルじゃなければ、
『純愛ゲーなのにエロ多い!それに割と濃い!』
と素直に評価出来た気がするんですが、ここでもやっぱりタイトルで損してます。
それと何より、プレイ不可能になるバグがいくつかあるのはかなり致命的でしたね。
強制終了や、シ ー ン の 無 限 ル ー プ なんてのもありました。
もちろん修正ファイル(129MBという大容量)はすぐに出ていますが・・・。
多少粗があっても構わないから延期なしで早く発売して欲しい!
延期しても構わないから作品の完成度を高めて欲しい!
上記2タイプに分類されるなら、私は間違いなく後者ですので、
「後で修正ファイル出せばいいし見切り発車GO~♪」
って感じで出されると、次もこのブランドの作品買ってもいいものかどうか・・・と考えてしまいます。
でもまぁ、一応ちゃんと修正されてますし、
タイトルだけで敬遠してる人はもう一度検討してみてもいいかもしれません。