熱いシナリオが引き立たせる陵辱と堕落
変身ヒロインものとしてなかなか高い評価を受けていた前作の続編。
今回も期待にかなり応えてくれる出来でした。
まず体験版段階でのカレンのラミアスレイブ化が素晴らしかった。
怪人化は本編では他にピスティルスレイブ化もあって満足。人間としてのエロスを残しながら、怪人化によってそれを高めるいいデザインだと思った。
怪人に敗北し、肉体的・立場的には完全に奴隷化させられても、心が屈服しているシーンが少なかったマキナに比べ、
カレンは精神的に弱かったせいか、完全に奴隷化させられているシーンが多かったので、
そういうシーンが大好きな自分にとっては美味しいシーンが満載でした。
逆に言えば前作のマキナのそういう強さ・気高さが気に入った人にはちょっと減点対象かもしれないですね。
特に今回は、そのマキナが序盤に堕落して敵にまでなっちゃうわけですし。
そしてそんなHシーンを引き立たせてくれるのは前作以上に熱いシナリオ。
ネタバレ感想なので言っちゃいますけど、今回の悪の首領、Dr.ネガクロスは公式サイトにマキナ調教日誌まで作る大悪党かと思いきや、
途中で悪堕ちしてハート・オブ・ダークネスとなったマキナにあっさり殺されます。
マキナやアリア、そしてその父親を自らの野望のために散々利用して殺した挙句、自ら怪人化してラスボスとなり立ちはだかった前作の御堂博士に比べるとものすごいヘタレです。
よって今回、悪の大首領としてカレンたちに立ちはだかるのは「ハート・オブ・ダークネス」。ここが気に入るかどうかが、この作品の評価の分かれ目かもしれません。
とはいったものの、個人的にはその欠点を補って余りあるいいシナリオだったと思います。
初めは変身ヒロインとしての自覚がなく、怪人相手に戦う決断もなかなかできなかったカレンが、険悪な仲だったマキナの妹アリアと、戦いを通して絆を結んだり。
あるいは戦士としての覚悟が足りない彼女を、前作から続投したアストレアが師として鍛え上げたり(今回も美味しいところを持っていったのは彼女でしょうw)。
そうして成長した彼女が、一度は諦めかけながらも、友人の声によって希望を取り戻し、調教洗脳の影響で絶望した闇の宝玉の力に魅入られてしまったマキナを救い出すというシナリオは、この手の抜きゲーにしては珍しい、なかなか燃えられるシナリオだったと思います。
やっぱりシナリオもいいほうがエロも引き立つと思うのですよ僕は。
ただ個人的には、フルプライスでもいいので、ネガクロスが生存するルートも欲しかった気もします。Hシーン的に。
それとこのシリーズは今後どうなるのでしょうか。前作の「俺たちの戦いはこれからだ!」的終わりではなく、平和を取り戻しました、ちゃんちゃん的な終わり方なので、三作目は出さずに、違うシリーズにいっちゃうのかな?
どっちにせよ、Poetionそして黒井先生の次回作にも期待です。