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Tokiさんのアマカノ2 ~Perfect Edition~の長文感想

ユーザー
Toki
ゲーム
アマカノ2 ~Perfect Edition~
ブランド
あざらしそふと
得点
94
参照数
561

一言コメント

ヒロインとの甘くて甘い恋物語  ヒロインめちゃくちゃ可愛くて最高でした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

・総評

作風に合ったBGMや背景、CG、立ち絵のクオリティーが非常に高くて良かったです。CGの使いどころや演出(告白シーン等)も良かったです。ピロ水先生の描くキャラは綺麗で可愛くてエロくてパーフェクトですね。。。SD絵も可愛くて良かったです。
シナリオに関しては特に起伏があるわけではないけど、付き合うまでの過程、主人公やヒロインともに好きになるきっかけや付き合ってからの少しずつ愛を育んでいく様子を丁寧に描いていて、素敵な物語に仕上がってました。えっちシーンまでの話が結構長いけど、そこが本当に良くてめちゃくちゃ好みなんだよな。。。
ヒロインとの関係の進歩やヒロインの成長がわかるのは本当によかったです。ヒロイン視点になる頻度も多く、ヒロインの気持ちの変化を感じ取れるのも好みです。ヒロインとの日常やイチャラブを見ている時間は癒しで、糖度がめっちゃ高くとても満足です。台詞回しも好みだったなと。。。ヒロイン3人ともそれぞれ魅力があり、個別ルートもそれを際立たせる構成でボリュームも十分で非常に良かったです。個別に入っても他のヒロインが登場するのも好みでした。サブキャラに立ち絵がないからこそヒロインとの恋物語に集中できたし、サブキャラは温かいキャラが多くて良かったかなと思います。
E-moteやアマカノグラフなどの機能も充実してて良かったです。
OP、ED、挿入歌全て素晴らしかったです。
ヒロインの可愛さで魂が震えたのは初めてだったし、読み終えた後はとても幸せな気分になり、非常に満足度が高く、本当に素晴らしい作品でした。
アマカノ2+も楽しみです!

・個別ルート
プレイ中の魂の叫びを綴ったものであり、非合理的なものに支配されています。普段はもっと削って整理してコンパクトにするんだけど、たまにはありのままでもいいかなって。

氷見山玲ルート
恋に興味のないクールな従妹。
関係が進歩するにつれて可愛い一面が垣間見えたり、付き合ってからは嫉妬したり、普段クールなのに主人公には甘えたりするギャップがあるのが良かったです。あと、主人公にくっついてくる彼女の行動が愛らしくて良かったです。
最初は食べることもしなかった生姜せんべいにハマってお金が無くなるまで買うところは笑っちゃいました。
合理的主義の彼女が合理的な行動で可愛さをみせつつも、非合理なものを楽しめるようになるところも成長が感じられて良かったかなと。
ビジュアル的には好みじゃないヒロインかなと思ってたけど、めっちゃ良くて満足度高かったです。

蔦町ちとせルート
恋を知らない幼馴染のお姉さん。声優さんの演技が素晴らしかったです。
共通の時からそうなんだけど、姉の距離感バグっててめちゃくちゃ可愛かったです。また、この姉弟関係が壊れるかもしれない葛藤を付き合うまでに丁寧に描いていて良かったです。姉ではなく一人の女の子として見てもらうよう努力する様子は良いものですね。
付き合い始めの、今まで平然としてきたことに対して恥ずかしく照れてぎこちなくなったり、直接伝えることのできずに気持ちを手紙に綴ったりする初々しいところがいじらしく最高で萌え死にました。エッチなことに対する耐性もなく照れたりと、事あるごとに赤面する彼女の姿は本当に愛らしく癒されました。ちょっとずつ慣れて大胆になっていったりと恋人としての関係を少しずつステップアップしていく過程を丁寧に描かれていて本当に良かったです。手紙に関しては想いを伝える手段として度々使われてたのも良かったです。また最後も、これからに対して不安なところを主人公がしっかりと考えて、今まで積み上げてきた手紙という手段を使って想いを伝えると、これからの恐怖を払拭するために未来からの手紙という底で話すのは唐突ではあるけれど、良い手段でありとても優しく心地よかったです。。。
これからを観測できないのは残念だけど、二人のこれからが幸せであるように、彼女がいつまでも笑顔で好きな人のそばにいられるようにと、私は願うよ。。。

告白シーンは両方ともめちゃくちゃ好きで、今までやってきた作品の中で一番好きかもしれない。。。
当たり前だと思っていたことは当たり前じゃなかったり当たり前で気付かないこと、あるよね。。。
赤飯炊くのも愛らしいし、コロッケにまで嫉妬するし、言動も一々可愛いし、笑顔も最高のヒロインで大満足でした。

黒姫結灯ルート
偶然出会って、偶然クラスメイトになった恋をしない女の子。声優さんが最強。。。
マップ選択で選ぶたびに、彼女のことを知るたびにアマカノグラフの甘え度が少しずつ減っていき、彼女のことがわかるとマイナスになる演出が面白かったです。そして、その理由がわかるシーンの演出およびBGMの切り替わりはとても良かった。その後の、態度のオンオフも声優さんの演技や立ち絵で巧く演出できててこんなにツンな態度の彼女がどのようになっていくの先が気になりました。お化け屋敷では、驚いた彼女は可愛いし、ジャック・オー・ランタンのセリフが面白かった。(確かにNiceでした)
本当の自分がなんなのかを自分でもわからなくなっている彼女の葛藤が伝わってきたし、少しずつ距離を縮めてくる主人公を警戒して、自分を知って関わらないでほしいというのがひしひしと伝わってきました。そんな彼女が恋に落ち、恋を知り、恋をする過程を丁寧に築き上げたからこそ、告白シーンは感慨深かったです。色々と信じられないからこそ、心音でお互いの気持ちを確認するという点も良かったなと。
付き合い始めではクラスメイトに温かく祝福されているのに恥ずかしくて逃亡するし、「恋人」と言えば赤面し笑顔になり嬉しそうにする彼女が本当に可愛すぎました。。。初々しい感じが伝わってきてとても微笑ましかったなと。ツンとした姿はどこへやらと、本当の自分を知ってほしい理由も変わり、素直になれない彼女が少しずつ素直になり可愛らしい表情をみせてくるのは本当に良かったです。甘えてくる彼女は愛らしくて萌えたし、どんどん可愛くなっていって最高だったなと。恋人関係の進歩も少しずつ丁寧に描かれていて、やっぱり素晴らしいなと。
このシナリオで最も評価したいのは、主人公がしっかりと寄り添って愛を育みつつ、親との関係の修復および彼女の本当の姿を受け入れてもらえるようにしていった点で、イチャラブするだけでなく問題と向き合ってくれたのは大変良かったです。このことが彼女にとってとても嬉しいことなのだと、涙を流す姿から感じられて良かったです。やっぱり結灯には主人公が必要なのかなと思いました。
桜舞う季節に咲いた本物の笑顔は最高でした。。。。。これからもお幸せに。。。。


・最後
全てが高水準でめちゃくちゃ可愛いヒロインとの甘くて甘い素晴らしい恋物語に出会えたことに、ただただ感謝を。。。