CGとシステムは合格。シナリオは改善の余地あり。
2回目以降はプロローグを飛ばせるなどの配慮やカーソルのちらつきもなくなった点など前作より作り込まれている印象。ボタンが襖の中に隠してあるなど凝った造りになっている。どうせならメッセージボックス自体を可動式にすればよかったと思う。メッセージボックスを非表示にできるだけでCG全体を鑑賞するという目的は達成できるがゲームプログラムなので「もっといじって」というサービス精神がほしいところか?
しかしながらバックログで画像まで変化するのは立派だと思う。花火が打ちあがるのは、前作に続いてであるが雰囲気に浸れて良いと思う。今後パープルの夏ゲーには必ず花火を期待したい。
シナリオ的には改善の余地あり。前作に比べて改善はされているがまだまだ、共通シナリオと各キャラ独自ルートのバランスが悪いため必ずしもシナリオ自体が短いとは思わないが、物足りない感じ(あっけない感じを)受ける。
駅のお見送りのラストシーンが共通シナリオの様で良くない。エピローグがあるから目立たないが、マルチエンディングのゲームにおいてラストシーンが共通または、各シナリオで変わり映えしないのは、よほどの演出意図がない限り、やってはならないことだと思う。
CGについては好きです。3人娘が夕方、部屋の中で暑さでバテてるシーンや悠ちゃんのエピローグで頬っぺた抓られるシーンに激しくキャラ萌えしました。
惜しむらくは、永遠さんの立ちキャラの寝巻き姿の上着のボタンとボタンホールの位置が逆になっている点です。細かい点であるが、仕事の甘さをなくしていく努力がプロとして必要です。
オープニングは、楽曲もアニメも良いと思うが、夏の強い日差しを演出したことによって見づらい感があるがユーザーにどれだけ理解されるかは不明です。
エンディングについてはポップすぎて今一歩好きになれないです。多分、私自身がパープルのエンディングに夏色小町や"はぴぶり"のように懐古趣味的なものを期待しているからだと思う。