発売当時にもプレイしているし、2009年にMCが出た際も全年齢逆移植版で追加ヒロイン以外も再度プレイした。そしてユースティアや千の刃濤もプレイし終えた今、改めてプレイしてみた(3回目)。そして出た感想は…「やっぱり朝霧麻衣は素晴らしい」ということ(笑)
「オーガストの妹は間違いない」と他の方とおおよそ違う方向に信頼を置いている。プリホリのシルフィから始まり、今作…このリズムでいけば2作に1回は妹キャラが出ると期待していたらけよりなの2作後はユースティアで大胆な方向変更、そもそもキャラ萌え要素が後退(「キャラ萌え重視の従来路線」と「シナリオ重視の新路線」のどちらが良いか…よく見る議題だが、私は少数派の前者支持です)。
大図書館でも妹は見当たらず…そんな中、千の刃濤で満を持して登場した奏海ちゃん!いや、エロ可愛くて良かったですよ。
しかし…朝霧麻衣には遠く遠く及ばなかったなぁ。今回の再プレイで、ブランド内のみならず、エロゲ全体(そんなに本数やってないので怒られそうだが)で見ても未だ彼女は妹界最高位に君臨していると再認識することになった。
なんというか…CGといい、キャラ作りといい、安玖深音さんのボイスといい…「全てが神がかっている」のよね。「キャラ萌え、ここに極まり」といった感じ。
まずCGは、イベントCGが素晴らしいのは言うに及ばず。なにより「前傾姿勢の立ち絵」これにつきる。立ち絵でここまで悶えることができるキャラを俺は他に知らない。
そして何よりも、その神たる所以はキャラ作り。最近は奇をてらい過ぎているキャラがいかに多いのかということを改めて思い知らされた。
例えば「さやか姉さんに頭をなでられて、軽く「あはは~」とはしゃぐ麻衣。」というシーン。このシーンも、最近のキャラにやらせたら「フニュ~幸せ~」みたいな間接的な「私ってかわいいアピール」をしてくるのではないだろうか。実際そういうのを見ても「ああ、可愛いな」と思ってしまうくらい俺もエロゲに毒されてはいるが、日常シーンで見せる何気ないしぐさ、言動が「まあありえるな」と思える範囲から出ていないのが良い。最近は媚び過ぎて「可愛いけど、ありえない」というのばかりなんだなと思った。
主人公との距離感も絶妙。共通部では、主人公が頭を撫でたときに姉さんに撫でられたときとはちょっと違う表情を見せるくらいで、必要以上に「お兄ちゃん好き~!」という感じを出してくることもないのがいい。
そんな「比較的リアリティを残した可愛い妹」という実に適切なさじ加減の麻衣が、個別ルートに入ると今度は「ベッタベタな可愛いフレーズ」を乱打してくるのだからたまらない。
ベタ過ぎて最近は忌避されているのかとも思える「お兄ちゃんを独り占めしちゃっていいのかな?」とか「私だけを見ていてね」「私にメロメロになって」「今日はお兄ちゃんに甘える日って決めたの」「お兄ちゃんがお兄ちゃんでよかった」「お兄ちゃんのためにがんばるね」(←そういうシーンから引用しちゃった。失礼w)
枚挙に暇がないほどのそのフレーズ群が発せられるたびにいちいち悶えてしまうのだ。主人公が「可愛いセリフに膝から崩れ落ちそうになった」という描写もあったが、よく崩れ落ちなかったもんだと感心をしてしまったほどだ(笑)そもそも「お兄ちゃん」という呼称。これもベタだからと避けられているように思える。ベタなものは良いからこそ多用されてベタになるのだ。
今回3回目のプレイで、いかに朝霧麻衣が素晴らしいのか、なぜ初プレイ当時、苦しくなるほどに彼女に悶え、魅了されたのか。その理由が経験から少し分かった気がしたので長々語ってしまった。
とにかく、数年おきに「またやってみようかな」と思わせるほど雰囲気が良く、居心地がいい世界。彼女を超えるヒロインが現れない限り、また数年後にフラッと帰ってくるのだろう。
最後に…発売から年月が経ち「当時は衝撃を受けたもんだが、今はこんな妹キャラごろごろいる」という感想を目にすることも多いが、ぜひとも教えていただきたい。
朝霧麻衣に匹敵するというその妹キャラを。