中学生の妄想をそのまま落とし込んだようなゲーム
好きな娘や可愛い娘の体を乗っ取りHなことをするという、誰もが中学生の頃にするような妄想をそのままゲームにしたような作品。体を乗っ取りHなことをするだけでなく、部屋を探索し下着の匂いを嗅ぐことや、痴態を映した写真を本人と見比べたり、飽きさせない上に細かい部分もカバーするような様々な工夫が見られた。メインヒロインの中では私が信奉する声優の一人である手塚りょうこ様演じるさくら先生が特に刺さった。しっかり者風であるが、実は案外ズボラで部屋が汚いというなんともありがちな設定ではあるが、こういったゲームでは特にひねる必要もなく、ルートの最後まで王道な展開をしっかり踏襲するスタイルはとても評価できる(これは他のヒロインにもいえることだが)。また部屋が少しずつ綺麗になることに疑問を抱きながらも、あまり気にせず友人とのやり取りに興じる場面も普段見ることの出来ない先生の人柄を知ることができ、魅力に繋がっていたと思う。ジャンルとしてはニッチであるが、それ故にヒロインにしっかりと魅力を感じるように作られており、そこらへんの下手なキャラゲーよりも萌えることが出来る。
またサブヒロインも存在し、こちらのHシーンはメインヒロインに比べて過激なものが多くなっている。主人公以外の男性に裸を見られる等のシーンもある為、メインヒロインではできないがやっておきたい事を詰め込んだものだと思われる。正直自分は、このように体を乗っ取りクラスメイトの男子達に裸を見せつけるような過激なシーンをメインヒロインにも期待していたため、そういった微寝取られを嫌うユーザーへの配慮も仕方がないがやはり残念に思った。不満点として他にはヒロイン4人中3人がオタクというのは偏りすぎているように感じた。一人くらいは活発な運動部のヒロインがいてもよいのではないだろうか。特にサブヒロインの一人である体育館のチアリーダーの娘が魅力的であったから余計に。
総じて、ニッチなジャンルを扱いながらも根底に丁寧な萌ゲーの下地があるからこそ、上手くまとまった良作だと感じる。
追記
こういったバカゲーには、吹っ切れていない主人公など間違いなく合わないが、吹っ切れすぎた主人公にも問題を感じる。下着の匂いを嗅いだり、鏡に映ったヒロインの裸を写真にとることは許容の範囲内であり、むしろノルマとして課されるべき行いであるといえる。しかしヒロインが主人公にプレゼントとして編んでいるぬいぐるみに、チェンジしていることを利用し彼女の陰毛を混ぜ、後日彼女本人からそれを受け取り喜ぶという常軌を逸した変態行為には、かなり笑いはしたが流石にドン引きした。