ある程度遊びつくしたので感想、ソフトな嫉妬や修羅場が好きな人にはものすごい勢いでお勧め
前作のプリンセスうぃっちぃずと比べると方向性が全くの別方向となっている。
ADV部分
主人公がまともにヒロインは魅力的になったがシナリオは平凡な
良く言えば王道、悪く言えば起伏の無い退屈なシナリオとなった。
シナリオに大きな起伏が無いのでヒロイン他キャラクターやこのテキストの雰囲気が気に入るかどうかでADVパートの評価は大幅に割れると思います。
個人的には起伏のないキャラゲータイプの作品は嫌いでないし、この作品のキャラは全体的に気に入ったので十分楽しめました。
ただ、一部シナリオが尻切れトンボというか練りきれていない印象を強く受けました。
特にナナカルートはエピローグと称して体験版部分のエロシーンを入れるなど全体的なシナリオの構成として不満を覚えました(キャラに思い入れがあるから尚更)。
戦闘部分
これも前作とは色々と変わっている。
運要素が多く絡むのに難はあるが全体的には面白いと言っていい出来だと思う。
このあたりはバトル体験版で期待した程度かそれ以上に楽しめると思う。
戦闘部分のBGMはかなりいいです、特典のアレンジ版も含めて戦闘曲だけで見れば
満足度は100点つけてもいいぐらいです。
不満要素
イベントCGが異常に少ないのは戦闘でCGが割かれているのでまだ納得いきますが、
回想枠の割り振り方が異常に水増しされているのには呆れました。
全部で回想枠は24(ナナカ3ロロット3聖沙7リア5アゼル3ヘレナ3)あるのですが
ナナカとアゼルは実質1つのシーン(最近の他のゲーム1回想の長さを基準として)を
2つに分割しているのが1つずつあります。
聖沙に至っては着衣と全裸を選べるシステムと称して実質4回想のパターンのうち3つを
別パターンとして枠を取っています(分かりにくいですがA B-a B-b C-a C-b D-a D-b
というような感じです)、それに加えて1回目と2回目が実質1回想ぐらいの尺なので、
普通に回想をまとめたらシーン数は3回程度です。
ヘレナに至っては差分で足コキ3回なので実質1回。
上のようにまとめていくと実質の回想数はナナカ2ロロット2聖沙3リア3アゼル2ヘレナ1
の合計13程度。
ちなみにこの計算でいくとHシーン体験版で既出の回想が半分近くを占めます。
一部思い入れのあまり無いヒロインの実質回想の記憶違いや個人的な主観などで多少の違いはあるかもしれませんが、製作側に回想水増しの意図があったことは確実だと言っていいと思います。
1回1回は結構濃いので1ヒロイン2回だとしても納得できないレベルではないのですが、
実際以上に回想を多く見せようとする手法自体が感心できるものではありません。
こういう部分が目に付くと売り方(ドラマCDを使った特典商法)もどうかと思いますし、
延期も予約集め等の商業的な意図が合ったのではないかと色々と邪推してしまいます。
総合的な感想
無駄に長くなってしまいましたが総合的に見れば作品自体には粗があるとは言え満足しています。
購入前の不安要素だった主人公も問題なく、ヒロインは予想以上によかったです。
キャラゲーとしてはかなり満足な出来です。
色々不満が出るのも世界観が好きだからこそです、そのうち出るであろうFDか完全版も出たら買います。
これからの作品に期待。