全体を覆う、突き抜けたおバカは何にもかえ難い魅力がある。テキストの絶妙な言い回しやパロディで、腹を抱えて笑うことが出来ます。まさに匠の技ともいうべきギャグの冴えには感服致しました。確信犯的なバカはかくも心地よい世界に没入できること教えてくれます。
今もなお燦然と輝くバカゲーの金字塔。その内容は非情に完成度の高い至極まともなバカゲーとして纏まっております。こういうゲームは大好きです。
一度聴いたら忘れられない呪術的なインパクトがある主題歌「メイドさんロックロール」はエロゲーマー必聴。あの歌詞を完璧に歌い上げる南ピル子さんは偉大です。歌声は音程が不安定で気持ち悪いが、まあ、ご愛嬌ということで勘弁してください。
ゲーム自体は単調なCG収集なんだけど、テキストの面白さがそれを遥かに上回ります。ただし殆んどがパロディで占められるため元ネタが分らなければ面白くもなんともありません。しかも幅広いジャンルからいろんなネタがぞろぞろと。そういう意味では人に勧めにくい作品ですね。
逆に、我こそは!と思う人はプレイする価値ありますぜ。きっとハマれます。圧倒されます。その一貫したバカっぷりに感動すら覚えます。主人公「じゃあ『なぎさ』は『ジェミー』とかいう名にした方が良かったか?」