人それぞれにあるドラマを切なく印象的に描き、同時に家族という大きなテーマと向き合った超大作。
前半部分のヒロインたちとの絡みでは病気や事故といったもので喪失感を抱き、負の感情が支配してしまったヒロインたちを、主人公が雪を解かすように温かく包み自分もまた包まれ、その様が見事に描かれている。 後半の家族パートでは家族愛の尊さが一つの題材となっており、親という立場になった主人公の苦悩といった明るいだけではない一面も垣間見えて、より現実味に溢れた構成となっている。