そこに愛はあるんか?
面倒ごとには極力手を出さない自己肯定感の低い主人公が、性の衝動に身を委ねながらもそこから生じるヒロインとの関係性に思い悩んでいく話。主人公の姿が、とりわけ中高生に共感が持ちやすいと個人的に感じたので、是非若い人にはやってほしい一作。 主人公と犬猿の仲でありながら、協力し合って両親のいない家で共に過ごす妹の秘密や、後輩の彼女と過ごすクリスマスに期待を膨らませる親友の行く末など、ヒロイン以外にも深いエピソードが設けられており作品としての完成度の高さがうかがえる。