ハイテンションパロディギャグ
登場キャラ全員によるハイテンションなパロディギャグ作品。
パロディが嫌いな人はまったく楽しめないかもしれない。
ギャグシーンもさることながらシナリオの方もけっこうしっかりしていて、幸せなゲンジツ編、悲しいゲンソウ編、そして締めくくりのシンソウ編におまけのアフター編と見事な構成。前者２つを並行世界としつつもヒロインとの恋愛などに差をつけており、また楽しくテンポの良い会話により飽きさせない。
ただし、とりあえず結晶を割ればいいという解決のワンパターンさは少々見飽きるかもしれない。
選択肢で結晶を割らなかった場合もたいていが誰かが忘れられる展開で、BAD ENDの数が多いだけに既視感も強い。が、BAD ENDの後のおまけCGがめちゃくちゃエロいし小ネタも楽しいので問題ないか。
メインヒロインはどの娘もエロくかわいいが、ツンデレ委員長の希美は特にかわいい。地味に姉妹よりも重要なキャラクターだってことも大きい。
メインキャラだけでなくサブキャラも魅力的で、ジャスティスが嫌いな人はおそらく一人もいないだろう。ギャグだけでなくシリアスシーンでも親友として主人公を導く熱い展開を演じれるあたりは非常に素晴らしいキャラクター。
最初から最後までブレずに正義にまっすぐなところ、幼少期に主人公の正義に憧れたという設定まである、最高の親友キャラといえる。悪友ポジを活かせない多くのライターには是非見習ってほしいものだ。
それから主人公もいい性格をしている。
多少、というかけっこうエロいところもあるし、番長、番長と言ってばかりで頭が悪そうなところもあるが、番長を名乗っている理由からすべてまっすぐで、身の回りの人たちのために正しくあれるかっこいい主人公。（同時期にやってたのがラズキューだから尚更かっこよく見える）
告白シーンもラズキューみたいにキモくなくまっすぐに想いをぶつけるなど男らしいところが多く、前述のエロさもまっすぐさ故と考えるとむしろ好感が持てる。
明るく楽しい雰囲気を終始維持しつつ、まっすぐな主人公が町を救う話を特殊な構成で巧く描いている。
パロネタ嫌いだと全て楽しめないので酷評になるかもしれないが、好きなら100%以上楽しめる、良い作品。
みけおう先生によるキャラクターたちが乱れるところも非常に良い。