倦怠期を迎えた一組の夫婦が辿り着いた場所、そこはスワッピングサークル―――
かなりお世話になっています。
絵がすごく私好みで、結構ボリュームもあります。
特に、快楽に浸る千鶴の表情・肢体がたまりませんでした。
「倦怠期」というかなり深い問題に、「スワッピング」という荒治療を施して本当に上手くいくのか、
実際のところは分かりませんが、
他人の女を、その男の前で犯す背徳感。
一方、自分の目の前で、他の男と交わり、淫らな姿をさらす妻へ抱く喪失感。
倦怠期を迎えた夫婦が、スワッピングサークルという強烈な刺激を受けて、互いの魅力を再確認し、絆を深める
という展開が、自然に仕上がっていて良かったのではないでしょうか。
しかし、どのルートもほぼ同じ展開なので、やや物足りなく感じるのも正直なところ。
サークル仲間との個別ルートに入り、寝取り・寝取られ――みたいな展開を勝手に期待していたのですが、
夫婦の愛を確かめ合うところで話が終わってしまいます。
(一応、バッドエンドはありますが、寝取られという感じではないですし、かなりあっさりしています)
一つのルートぐらいは、そういう展開があっても良かったのではないでしょうか。
ただ、日常会話・キャラのやり取りなどは結構面白かったです。
お互い気心の知れた夫婦の雰囲気は上手く出せていたと思いますし、
下半身脳みそみたいな主人公を、たしなめ、時には呆れつつも、
たまに見せる少女のような可憐さで、千鶴を魅力的な女性に仕立て上げています。
エロに重点が置かれたゲームなので、日常的な部分は十分に生かされていないところは、
もったいない感じがしましたが。
それでも、私としては、かなり楽しめたので75点。
明るい雰囲気でつづられた一つの夫婦の物語。
おぱーい星人・人妻好きにお勧めできる大人向けのゲームです。