ヒロイン達のかわいさを眺める「だけ」の作品。それを狙って買うなら当たり。
すべてのヒロインが、最初もしくは序盤から
主人公に対する好感度が、ものすごく高いので、
彼氏彼女の関係に至る、経緯っていうのが薄いです。
非常に薄いですが、一応各ヒロインごとに悩み事があって、
それについて、告白時直前辺りから振り返っていくわけですが、
・過去にこういう事があった。
・過去に主人公にこう言われたから。
というのを必ず入れているわけです。
ですが、描写不足が故に、きっかけっていうのがどれも非常に弱い。
さらーっと流すので、なんかこの時点でシナリオなんてどうでもよくなってました。
この作品の売りは、序盤から主人公に対して好感度が高いので、
行動や言動も、それに沿った感じで、結局「萌える」という事に終始します。
それを生かすために、あえてシナリオをさっぱりさせているような気にもなるので、
個別ルートに入ってグッと濃くなるシナリオを望んでしまうと、もはやダメゲーですね。
音楽に関しては、至って普通。
声優さんはベテラン勢を揃えてきており、安定感抜群。
CGは非常に安定していて、
立ち絵よりも一枚絵の方が可愛かった作品は結構ひさびさかもしれません。
塗りも丁寧。
Hシーンについて、どの子も3回目になると、
かなりアグレッシブになります。
キャラ設定崩壊?と感じるほどのシーンもありましたが、
エロゲーなんで、その辺はきっちり押さえときましたよ!って感じがしましたね。
総評としては79点。
ガツンとくるインパクトが僕には感じられず、
どうせここまで徹底した「萌える」要素に終始するならば、
あともう一歩越えたものが欲しかったです。
ひさびさに「HOOKゲーをプレイ」したと思える作品だったので、
まぁ点数には現われていませんが、概ね満足です。