ヒナ√も良かったよ。
田舎に帰って疲れが癒えるような、そんな雰囲気のゲーム。少なくとも序盤中盤はストーリー展開を楽しむというより雰囲気に浸るのが魅力の大部分。それでもストーリーに光る部分もあった。
詠√の感動は言わずもがなとして。
ヒナ√もかなり印象に残ってる。
無力感に打ちひしがれる主人公をヒナが待っていてくれた事。自分を必要としてくれた事。そこに救いを感じた事。
そして主人公もまたヒナを必要としていたと伝えられ、ヒナが安堵するシーン。
強烈な感動ではないが、深く染みるものがあった。
その境遇ゆえか周りの大人たちからの愛情を過敏に意識しつつも、それを感じさせないほど天真爛漫に育ったヒナが愛おし過ぎる。
エロゲだからもちろん主人公との恋愛が絡む訳だけど、ヒナが周りからの愛情に素直に甘えられるまでの成長がストーリーの本質かなと思った。
キャラの良さもストーリーも色んな要素が作品の雰囲気と一体になって染みわたってくる。”雰囲気ゲー”を自称するだけはあります。とてもいい作品でした。