盛り上げるだけ盛り上げた「前編」
当時「CAL」シリーズで絶頂期にあったバーディーソフトが送り出したウエスタン物。
先住民と白人の混血で銃の名手である主人公が、生き別れの妹を探す賞金稼ぎ(実は吸血鬼)のブランカとともに謎を追うというストーリー。
西部の歴史を齧った方なら、主人公のような存在が普通に白人の町を闊歩できるのか、とお思いでしょう。全くその通り。他にも当時の世情を無視した話がてんこもりで、ライター少しは勉強してくれよ、と思ったものです。まぁ、気にしなければいいんでしょうけど、ヘタに凝った舞台設定だけに、一度気になりだすと全てがヘンに見えてきます。
エロは主人公がベースキャンプとする娼館の3人+ブランカ。あまり濃くはないです。それでもCGは綺麗なので、まぁ良しとしましょう。
しかし何より問題なのは、さんざん人物を出して伏線を引きまくって盛上げたところで突如出る「To be continued」の文字……え、これって未完成品なんすか? 8千円弱を払わせて大風呂敷広げるだけ広げて「つづく」ですか? 実質1時間半ほど読ませたら、あとの時間はミニゲームの(絶対勝てない)ブラックジャックでもやってろってことですか?……ええ、見事に裏切られました。パート1ならパート1と書いといてくださいよ……
しかし、悲劇は後編に続いたのです。