システム周りが話にならない……
コマンド総当り式AVG。
ストーリーはまぁまぁ。
ただし、犯人の目星が最初の５分で付いてしまうのはどうだろう……
一方、システムはPC88～98時代のようなレトロ風味で、2008年発売のゲームとしては相当厳しい出来。
基本的なところでは
・オープニング・エンディング・シーン効果は一切スキップ不可
・BGM・SE・音声はON/OFF設定のみで音量調整不可
・バックログ無し（※不評に気付いたのか、修正パッチで機能を追加したようです）
・セーブ枠が10個のみ
・移動選択時やイベントシーン時はセーブ不可
・文字ウインドウの消去不可
・ＣＧ閲覧はあるけどシーン回想無し
といった有様。
また、移動画面における一部キャラとの遭遇条件が非常にわかりにくく（恐らくコマンド実行回数による時間パラメータがあるんだと思いますが）、特定の場所に行っても遭えたり遭えなかったりでストレスが溜まる上、シーン回収を難しくしています。そのくせ同じシーンを何度も繰り返すことができるバグが一部に残ってたりしますし……
さらにゲーム中、その時点までのプレイヤーの推理を尋ねる場面が数ヶ所ありますが、これに至っては完璧に存在意義が分かりません。「スキップせずにちゃんと読んでるよな？」というチェックなのでしょうか。
というわけで、15年くらい前のソフトって感じです。
そういえば当時、BLIND GAMESや黄金の羅針盤（全年齢）など、豪華客船ネタのソフトがいくつか出てましたっけ……まさにあんな感じ。