愉快だけど単調。一気にやろうとすると飽きる、そんな感じ。
デモムービーの雰囲気と、某「みのりでアッーウッウッイネイネ」に触発されて購入。
デモで見られたような弾けっぷりは無かったものの、終始一貫して愉快なストーリーです。
ただし、ここで問題となるのは「終始一貫」という点。
みのりを始めとするキャラが常に動き回っており、一部ルートの終盤を除き、ずーーーーっとハイなテンションが維持されたまま。悪く言えば起伏が無くなってしまっています。
これに輪をかけるのが、難解な選択肢と、共通シーンの長さ。
選択肢に関しては、狙ったキャラとは全く関係なさそうに見えるものが正解であることが多いので非常に厄介。
個別に入ってから「ああ、あのシーンがここの伏線だったのね」と気付く事もあるのですが、そんなのは選択している時点では気付きません……悪いことは言いません。これから始める人は、最初から攻略サイトを見ましょう。
シーンの長さについては、共通部(海に行くまで)を10とすれば、その後の個別が2くらい。
そのためルートによっては「詰め込みました」感がアリアリと浮かび出ており、結果、どうにも締まらないものとなっています。
個別分岐を第5話あたりに持ってきてれば色々と違った動かし方が出来たのかなぁ、と思うと少し残念。
以下、キャラ(&個別)短評
・みのり
食べても栄養になるわけでもなく、そもそも消化すらされないのであれば、「おなか減ったーもう動けないー」という事態は考えにくいのですが、それを否定するとハラペコキャラという位置づけが微妙になるので、まぁ気にしない方向で。
終盤の「実体化」ですが、要は主人公のヘタレっぷりが原因ってのが泣けます。八方美人なのもいいけど、締めるべきところは締めてくれ……
・潤
勇者見習いのはずが、なんだか「いつも貧乏な店員さん」のイメージが。
他の2人+1組と違い、個別に入るまでは(好意はあるにせよ)主人公と恋愛関係になるだけの要素が余り見当たらないので、個別でのデレっぷりがいささか不自然に見えました。
このルートだけ、ホロビがアクティブになりますが、その方法がいかにも姑息な上、あまりに空気読めてないタイミングなので、相当ウザく感じたのは私だけでしょうか。
・馬子鹿子
乱交担当(ぇ)。
父親との勝負がグダグダ過ぎで、個別4ルートの中では一番退屈。
いっそ馬vs鹿で対決させても良かったのでは。
・かぐや
報われない子。あれだけ誘惑されても靡かない主人公は、人畜無害を通り越して不能なんじゃないでしょうか。
個別は何処かで聞いたようなお話なので略……と思ったけど一点だけ。Hシーンでのイレモノが邪魔です。2人だけの世界をもっと堪能させてください。
・おまけルート
まぁ、ツッコみどころ満載なんですが、おまけなんでいいです。
ただ、この流れでハーレムHがないのは……
・沙雪
あれー、スライム以外のHシーンないのー?
主題歌が相当気に入ったので点数+3。