飛鳥が好きになれるかどうかで作品全体の評価も各√の好みも変わりそう。
作品のメインテーマおよび飛鳥の存在が大きく関わってくる祈√、Trueのシナリオが楽しめた。心が動かされた(とはいえTrueは短すぎる気もするが)。
また彩乃√はシンプルに謎解きシナリオが面白い。
他の√はキャラが気に入れば楽しめる、気に入らなければ楽しめないという感じ。
ただヒカリは唐突に不幸にして欲しくなかった。
祈√は最初はファンタジー要素を使ってシリアス展開をするのかと思ってたら見事に裏切られた。
嫌いだけど全てを嫌いになることもできない兄との死別に対する未練、とてもシンプルな話だと思うけど、結局殴り合いという泥臭いやり方で解決するところまで含めて好き。
結果的に同じくらいの面白さなら、できるだけシンプルな話のほうが好ましいと思うので、この√は他の√や他作品と比べても評価高い。
Trueも、短いけど飛鳥の人の良さが伝わってきた。現実でもああいう兄貴、先輩が居たらなあと少し考えてしまうくらい。
以下はすごい勝手な妄想
おそらく商業的な理由をもって、かわいいキャラを全面に押し出してイチャラブ展開をする一方で、上記のように彩乃√、祈√、Trueで異質なシナリオを展開することに少し違和感。
祈√は話の尺的にもしっかり完成されていると思ったが、Trueはいくらなんでも短すぎる。
個人的には上記3√以外をばっさり切ってでも話の深みを増やしたTrueが読みたかった。
ヒカリ√とか、もう初手の告白受け入れてひたすらHする展開でいい。
まあそこまで思い切った作品を発売するのは難しいのだろうけど。
飛鳥の存在も、個人的にはすごい好きなタイプのキャラだから描写が少なくても気に入ったけど、感想見てると描写少なすぎて気に入らない人が多いようだし。
特に彩乃√は人によってはNTRを感じるタイプだよね。