2003年でこのクオリティはさすがオーガスト。でも今は2021年。新しい作品はスタッフの技術もグラフィック技術も大変な進歩を遂げている。もしいまオーガスト作品に興味を持ったなら、けよりな、Fortune Arterial、穢翼、大図書館のいずれかから始めた方が良いと思う。
けよりな以降のオーガスト作品をすべてプレイし、オーガストがとても好きで、オーガスト系のコンサートとかではにはにの楽曲がちょこちょこ演奏されていて、それも知りたいなぁと思って過去作品をやってみようと思いプレイ。はにはにプレイ以前は、はにはにではほなみんが大人気なことくらいしか知りませんでした。
けよりなとかFAをやってからはにはにをやると、ほなみんが大人気だったから似たようなキャラとしてさやかさんとかひなちゃんに引き継がれたのかなーと思う。
先生がメインなのも驚きました。大図書館とかFAとか、徹底して同い年くらい(少なくとも見た目は)しかいないので。
オーガストの作風の変化(の源流)を感じたとともに、発売当時(2003年)の世間の状況がいまとだいぶ違ったんだなーと感じて、それも面白かったですね。以下、印象に残ったのを少しだけ。
自動車のドアが重くて小柄な女性が閉めたら半ドアになってるのも時代を感じました。確かに20年前の車のドアは重かった…
作中で「大学も一緒かな~」というような発言があり、学校には正確な時間割があり、制服もあることから、おそらく舞台は高校なのに、休日の泊まりや旅行先で当たり前のように酒を飲み、グラフィックでも地の文でも酒の種類まで描写されていることには度肝を抜かれた。違法かどうかはさておいて、当時のユーザー層、1980年代ごろに高校生活をおくった人たちは高校生で酒を飲んで遊ぶようなことがあったということなのだろうか。近年はアルコール販売の年齢確認が厳しいので高校生がお酒を買うことは結構困難だし、酒を飲んだのがバレれば確実に停学以上だったので酒を飲む人は一切いなかったので、なかなかびっくり。
他には自転車の二人乗りとかも、昔はあったのかなぁと思いました。最近は普通に警察に捕まる…
オーガストは3作目のはにはにで大きくファンを増やした(けよりなではさらに爆発的に伸びた)のが納得いくくらい、当時の作品としては良い出来だと思います。ただ、一言で書いたとおり、今からオーガスト作品をやるならけよりなから大図書館までのいずれかをやるのが良いと思います。いろいろ進歩してますし、時代とかも現代に近いです。