長大さがもたらすストーリーの重みのようなものにこそ欠けるが、それ以外は高次に作り込まれていた
■シナリオ (プロット)
・アンドロイドものが好きなので、
・終わりに悲しい場面が訪れることは予想できるが、予想できることは必ずしもマイナスにならない。どころか、その結末を意識することは、むしろ良さでもあるかもしれない。
・長さが短いことで気軽にプレイできたのはあるが、その気軽さは、物語への思い入れの強さを損なう面が避けられないため、その点では90点以上をつけるのが憚られるが、作品のクオリティだけ見れば、90点以上のものだと思う。
■テキスト (地の文、会話文)
・主人公のキャラ造形もあってか、やや硬めの文体だが、それが心地よい
・キャラの魅力はしっかりと描かれていた
■グラフィック
・淡い絵柄がとても洗練された感じであった (塗りや線が強い作品の、いかにも美少女ゲーム、という感じがない)
・フィリアのキャラデザがよい。やや気になるとすれば、立ち絵とCGとでやや顔が違うように思う点か。自分はグラフィック重視でないので、気にならないが。
・メカのデザインもよし
■ボイス
・主役2人の演技は非常に質が高い
・木村良平: 迫力ある演技に泣かされる
・指出毬亜: シリアスシーンでの、かろうじて感じ取れるレベルの震わせ方をした声が印象的だった
■ミュージック
・BGMにおいて減点はない
・近未来的なSEもよし
■システム
・近未来的なシステムは、ゲームへの没入感を高めてくれる (木洩れ陽のノスタルジーカを思い起こす)
■総評
・短さ・全年齢向けということで、万人におすすめできる傑作ゲー
■個人メモ
・田中ロミオ3作目 (aura、人類は衰退しました (アニメ) )