黒髪に魅せられ、また何ものにも追われない夏休みに魅せられ。
現れる彼女らは白痴に近い。
学校を巡るある体制の対立が物語進行の核なのだが
誰も彼もやることがヌルい。
誰も本気の人間がいない。
なんていうか、一切欲を感じさせない。
その力の抜け加減がこのゲームの雰囲気を完成させている。
夏の陽射しに頭がボーっとしてしまい、今日が昨日のような、昨日が今日のような何も囚われない感覚。
日柳さんの絵柄もこの雰囲気作りに一役を充分担っている。
この雰囲気を感じる事が出来たら、何でもないHがとても快楽的に見える。
半意識状態の相手と興じるSEX、と言えば分かるだろうか。