エロくないしイベント少ないしサプライズもない…のに何がそんなにいいの?
先が分かってても楽しい。
そうなってほしいところに落ち着く予定調和。
それが本作ももとより、ねこねこ作品全体にほぼ共通するテキスト。
こんな何もサプライズのない作品でも楽しませてくれたのは
本作の作者と私の感性が好む方向が近いからだとしか言いようがない。
日常パートの時間が小学生の1日のように全力だがゆっくりと流れている感じが心地いい。
本作の大団円を迎えるキーアイテムの一つに真珠がある。
このキーアイテム自体は偶然に主人公らの手元にあったものだが、
これが過去の思い出を今につなげて、必然になってゆく過程がまた楽しい。