物語性は薄いですが、個別ルートに入っても全てのヒロインの出番が減らず、進行上重要な役割が設定されていたことが高評価でした。
●<評>
設定・シナリオ・テキスト
- 設定は女の子たちが主人公を攻略するさまを活かす設定。
シナリオもカップル成立に伴う
(師弟から夫婦へ、といった)
グループ再編成のお話なので
これといった山場はありません。
ただし、特筆すべきは
全員の個別シナリオで
ヒロイン誰一人もご退場することなく
物語に関わって来ていることです。
椎名(偽名)がこの点で重要なポジションになっていました。
数合わせのヒロインなどおらず
近年稀に見る見事なヒロイン配置でした。
テキストについても
コンセプト貫徹で
個別ルート後
一気呵成に主人公を攻略にかかるヒロイン。
逃げる主人公。焦る他ヒロイン。
積極的にアピールを繰り返すヒロインと
焦る、ほかヒロインたちを楽しめます。
原画・背景・彩色
- どちらも初めて見る原画家さんなのですが
イベントCGで絵崩れすることもほぼ無く
巨乳も貧乳もどちらも魅力的に描ける
稀少な原画家さんなのではないでしょうか?
体位と視点がややワンパターンな気がしますが
胸の大きい子はちゃんとそれを活かした構図になっています。
対して胸の小さい子は
お尻を強調したエロイベント絵が多かったのも好印象です。
背景画は
学園中庭・学園校門・学園屋上・青空・夕空・星空
住宅地路地(朝・夕・夜)・通学路・遊園地・海辺・公園
といったところが風景にあります。
少なくはなく必要最低限は揃っていますが
室内の時間の方が長く
この街、この"世界"を象徴するような
トリップ感のある風景画が1枚欲しかったです。
その他
- 役者さん勢。
配役にこれといったサプライズも
如何にも"らしい"配役も無いのですが
御苑生さん、桃井さん、小倉さんらと
比較的何でも演じられる方が
それぞれの持ち味でキャラクターに色を自由につけている感じです。
その中で個人的には
小倉結衣さんの「ぷっはぁー」が
想像の限界を突破した感じで好き。
システムについては
あまりいじれる部分は多くないものの
・クリック後ボイス継続/非継続選択可
・ウインドウサイズ可変
・ウインドウ濃度可変
この3つが揃っていて必要十分。
楽曲は
数は少なく
正直、聞いていたい、という曲は
個人的になくて
耳煩いくらいです。
●<感想>
- 物語性の薄いエロゲって普段はあまり遊ばないんですけどね。
これは買って良かった。
まず入試合格ラインとして
霧緒の体がエロかった。
入学してみると鈴穂がアホ過ぎて楽しかった。
学園生活は
花蓮の狂おしいほどのおにいちゃん愛に包まれ
嫉妬に恐れおののきつつ
鈴穂の「額縁ヌード」
椎名の「おまんこみせつけオナニー」
は、墓場まで持っていく良い思い出だ。
卒業した今、振り返ると
幼なじみたちと椎名みんな
楽しくって優しくって楽しい学園生活でした。
今どき珍しく
ヒロインみな、どのルートでもしっかり絡んできたところが
とても満足でした。
その上でエッチシーンもなかなか良く
ボリュームもちょうど良いボリュームで
本当にお買い得なゲームでした。
椎名を最初、もしくは霧緒の次に
攻略するのがおすすめです。