最後までは決して堕ちない陵辱。ALL-TiME健在。
●<アウトライン>
- 筒井秀行。
耐えられない存在感の薄さ。
それはある日を境に同居家族さえ気づかれなくなるほどである。
だが度を超えていた。
どこで何をやっても気づかれない。
自身が直接触れている人間を除いては
全く他人に認識さえしてもらえない日が訪れた。
何人からも咎められない存在となった秀行は
おのれの欲望をのみ追って生き続ける。
世界を牛耳るか、世の女をヤり続けるか
あるいは一人の女を追い続けるか…
ただ、すべては欲望のままに動き出す。
●<評>
設定・シナリオ・テキスト
シナリオと言えるボリュームがあるルートは
安良木 千鶴、筒井 直、四方山 桜花の実質3ルート。
その他は、一応ENDを持つヒロインはいるものの極めて簡易的END。
メイン3ルートのうち、千鶴・直のルートは
それぞれ趣向が異なりますが、どちらも素晴らしかったです。
千鶴ルートは最後まで全く男たちに媚びないまま
輪姦・中出しに絶望・恐怖、妊娠不安、受胎絶望、
HR(孕ませ)SEX、臨月不安まで描きます。
直ルートもラスト半堕ちであること以外ほぼ同様ですが
加えて、陵辱ゲー的妹キャラに新鮮味あり。
「お母さぁーん!! お兄ちゃんが私の処女奪ったーっ」は名台詞。
ALL-TiMEと言えば、最後まで決して堕ちない陵辱。
これは、今作でも健在。
メインヒロイン以外のENDは
どれもおまけ程度の完成度なので、ここでは省略。
こんなにキャラクター増やさず
メインをもう一人描いた方が良かったのでは?
テキストに関して。
桃園純は教祖の娘、鳥山ケイは受刑囚
ジェニファーは政界に暗躍するスパイ…etc
とヒロイン設定にはしばしば社会ネタが盛り込まれていますが
この社会ネタがお粗末。
どこの三文小説だ、という稚拙な展開なので
私的にはかなり、萎えました。
メイン4人以外が薄っぺらく
語ることが少ないこと以外、今作は
ALL-TiMEの陵辱作品の中でも悪くない内容だったのではないでしょうか。
原画・背景・彩色
原画3人ということで、ややキャラクターの統一感が気になるところ。
作画、というより彩色の方でもう少し統一感を強めて欲しいと思います。
また、キャラクターが多いせいもあり
体位などイベント絵の変化が乏しくやや食傷気味になります。
ただし、陵辱作品の中では
比較的原画・彩色レベルの高いブランドさんだけに
次作以降の改善を期待します。
その他
詳しく存じませんが、ALL-TiMEさんの独自システムでしょうか?
この作品に限らず、「令嬢サディスティック」以降
2Dですが非常に高いPCスペックが要求されますので注意。
当機ですと、画面切替や画面演出、SAVE/LOAD呼び出し時などの
もたつきが少々気になりました。
また、WINDOWS上でマウスを「左利き用ボタン」設定にしているのですが
ゲーム上ではこれが無効化されますので
私的には一番のストレスとなりました。
ではこのシステムのメリットは何か?というと
特にこれといって感じないのが…。
クリック後ボイス継続/スキップ選択可能なことくらいでしょうか。
役者さんでは、金松由花さんが出演されてますね。
しかも二役おいしい。
特に千佳役は久々金松さんのロリ役で当たりではないでしょうか。
千鶴役の中野志乃さんは
エッチシーンで、学生にしてはやや年齢が高いように感じられました。
●<感想>
やっぱりメイン中のメイン千鶴の抱える絶望が
一番見どころありました。
千鶴が妊娠発覚して自殺を図るシーンはなかなか新鮮です。
妹・直の上記のお母さんに訴える台詞や
最後のボテ腹SEXも笑えてなかなか。
メイン以外で気に入ったシーンは
・千佳がお母さんに助けを求めながら卑語を覚えつつ
・青姦されるシーン
・鳥山ケイが男性房に放り入れられて輪姦されるシーン
・ラティファが主人公に一生の性奴隷を誓うシーン
など。
プレイすれば数打ちゃなんとか、ではありませんが
一つくらい気に入るシーンがあるかと思います。
「最後まで堕ちないヒロイン」が好き
という属性のある方ならばプレイされてみては如何でしょう。