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RIGHT EYEさんののーぱんつ!!の長文感想

ユーザー
RIGHT EYE
ゲーム
のーぱんつ!!
ブランド
Molamola software
得点
60
参照数
829

一言コメント

想定よりも抜きゲーに特化したご都合展開。しかし、ヌキ要素もテキスト短小という。

長文感想

●<評>
設定・シナリオ・テキスト
 - のーぱんつ!という設定一点押し!
   …かと、おもいきや、意外にのーぱんを活かしたエピソードは
   さほど、多くない。
   されど、バカゲーには変わらず。
   選択肢は各キャラ1回の必須選択と、他ヒロイン避けの基本行動でOK
   個別後選択肢は間違うと本筋が打ち切りになってNormalEndに向かうだけ。
   基本一本道と考えて良い単純構成。
   単純に読む、というより観る作業に集中出来るが
   周回プレイへの耐性度は低い仕様。
   個別ルートは
   各ヒロインのプライベートに深く入り込むのではなく
   共通ルートのエピソードが追加されたかのような内容。
   個別ルートでも他ヒロインの出場シーンが多い反面
   話の深度は浅い。
   テキストは
   バカゲーというものの極めて平易で読みやすい。
   千渟のダメ発言を発端にして主人公のダメさがそれを加速させる
   アホ展開が基本。
   さよりがツッコミ役だが基本全員アホと言って良い。
   Hシーンテキストは、卑語や誘引台詞はなく
   基本、実況解説型。
   本作最大の問題に感じたのが
   Hシーンテキストの短さと基本外出し設定であること。
   

原画・背景・彩色
 - 少々クセがある原画だが
   処女作にしてなかなか原画・彩色ともレベルが高い。
   ただし、股間の処理が少々おかしく感じたのは私だけだろうか。
   キチンと描きましょう。

その他
 - クリックボイス継続可でSKIP、AUTOなどもスムーズ。
   基本的機能を完備した上、システム面が処女作で充実している。
   キャストは、全員役柄にキチッとはまっている。
   個人的にはみすみさんなど好きな声優さんが多いが
   しかし、こう言っては失礼ながら
   名前で顧客を呼べる名前が、さくらはづきさんくらいなのは
   予算との兼ね合いかもったいない。

●<感想>  
 - 開始直後にHがあったのは驚き。
   ヌキゲーとしては常套手段ながら
   このタイトルがそこまで明らかにヌキゲーを意識していたのか、と。
   ヌキゲーだと思ってプレーすれば
   Hテキストが短く、外だしが基本スタイルで
   シーン数も多くはない。
   バカゲーだと思ってプレーすれば
   のーぱんつ!である設定が序盤以外利用されない。
   と、帯に短し、たすきに長しゲー。

   1周目は千渟&波音Endでした。
   即、股を開くビッチなヒロインに唖然となり、股の間を熱く濡らしました。
   主人公がダメダメですが、もともとバカゲー設定ですのでさもあらず。
   アホ展開も気軽に読めて楽しかったです。
   しかも初周3PEndですからね!
   そして波音が幼なじみ属性が強くてカワエェ~!
   気は強いけど、主人公には3歩後ろを
   チョコチョコついて歩く感じが辛抱堪りません。

   とにかくみんな主人公スキスキなフラグ全開ですが
   シナリオ自体は短めなので、それでもコッテリしたしつこさはなく
   気軽に楽しめるゲームです。

   波音>>藍子>>さより>>千渟>>鮎

   キャラクターの人格エピソードをもう少し盛り込んでほしかったかな。