CGやヒロインごとに特徴づけされたエッチはよかったが、ボリュームが物足りないのは残念だった。
急死（腹上死）した父親の跡を継ぐことになった主人公。
単なる大企業の跡取りというだけでなく、実はインキュバスの血を継ぐ主人公はセックスの方も一人前でなければならないということで、メイドのサキュバスたちから指導を受けることになる。
主人公はインキュバスではあるものの、自身がインキュバスであることも知らなかったし、物語開始時点ではエッチの経験もなしと平均的なエロゲー主人公のような境遇のため、基本的にはサキュバスたちから手ほどきをされる流れに。
覚醒はしていないがインキュバスの血は引いているため最初から絶倫の部類に入るのだが、ヒロインたちはサキュバスであるため、主人公は終始ヒロインに搾り取られることとなる。
ヒロインのサキュバスたちはキャラクター性だけでなく、エッチの内容もしっかりと特徴づけがされているのが素晴らしかった点で、甘やかしてくれるシャルロット、M性感のようなプレイで搾り取るセラム、主人公を煽って翻弄するメスガキのパルミエとヒロインの性格、エッチともにバラエティ豊かだった。
また、ヒロインたちに性的に翻弄される主人公だが、最後にはしっかりと逆転するシーンがあるのもよかった。
今作のボリュームはCG、Hシーンの回想枠共に20で、Hシーンの内訳は各ヒロイン6回、ハーレムが2回となっている。
グラフィックのクオリティは素晴らしいもので、ムチムチでいかにもサキュバスらしい身体をしているだけでなく、逆メイド服とでも言うべき衣装も素晴らしく、更にはヒロインたちのキャラに合わせてメイド服がカスタムされているのもよかった。
CGのクオリティは高いものの、価格から考えるとボリュームは物足りないもので、エッチシーンやCGのボリュームだけでなく、エッチシーン間の日常シーンが短かったのも残念だった点で、抜きゲーとはいえヒロインの掘り下げやハーレム感のある日常シーンをもう少し用意してほしかった。
エッチシーン内容自体に不満はなく、上述の通りヒロイン毎に傾向があり、マンネリになることなく最後までプレイできた。
コンフィグやシステム周りはロープライスとしては必要な機能、項目は一通り揃っており快適にプレイすることができた。
ヒロインは複数いるものの本作に攻略的な要素は存在せず、3人からの課題を順次クリアしていくというストーリー展開になっており、選択肢は一切存在しなかった。