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Predawnvagabondさんのもっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園!の長文感想

ユーザー
Predawnvagabond
ゲーム
もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園!
ブランド
みるくふぁくとりー
得点
85
参照数
1818

一言コメント

巨乳好きには最高の抜きゲー。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

●シナリオ

ハーレムの異世界転移モノだがストーリーと呼べるようなものは存在せず、主人公が魔導書の力を使ってひたすらサキュバスたちとエッチをする内容となっている。
公式HPには「お尻ブツ理学」とか「マンズ理科」などのおバカワード(誉め言葉)が並んでいるが、この辺りの無茶苦茶な設定も魔導書が一時的に世界の常識や認識を書き換えた結果で、普段は真面目な授業をやっているため、日常的にぶっ壊れた世界が楽しめるわけではない。
ちなみに、サキュバスの学園なのに生徒たちのエロ偏差値が下がっているせいで廃校の危機を迎えており、その危機を打開するために主人公が召喚されたという背景設定はあるのだが、プロローグで廃校危機の話が出た後は全く話題に上がらなくなるため、自分もプレイ後に公式HPを改めて確認するまで廃校危機の設定を忘れていた。
ヒロインと仲良くなる過程も大きく省かれており、現世から召喚されるプロローグが終わった次のシーンでは既に主人公はサキュバス学園に馴染んでしまっている。
サブキャラの扱いは輪をかけて雑で、立ち絵ありのモブキャラの域を出ないし、世界観もまともに説明されることはない。
しかし、中途半端に気になる伏線や設定は存在せず、徹底して細かい部分は説明されないため、逆に世界観とかヒロインの背景を気にすることなくプレイすることができた。

本作の構成はひたすらエッチシーンを見たいヒロインを選択するというもので、一つの物語というよりはエッチシーン集のようだった。
また、サブヒロインも含めると20人以上のヒロインが登場するため、メインヒロインたちですら6回+α程度のエッチシーンとなっている。
エッチの導入も魔導書による強引で脈略がないものなことに加え、エッチ前後の会話も非常に短いものなので、他ブランドの抜きゲーと比べてもヒロインの描写が少なかった。
しかしながら、本作のヒロインたちはキャラ付けがしっかりしており、また、エッチしている時もイチャイチャしているためか、回数が少ない割には存在感が強かった。


●CG

本作のグラフィックボリュームは120枚というフルプライス作品としても大満足できるものだった。
クオリティも素晴らしいの一言で原画、塗りともにハイレベルだった。
加えて、ライブアニメーションが21シーン用意されているのも嬉しい点で、特に本作は爆乳ヒロインしかいないため、ライブアニメーションとの親和性が非常に高かった。
メインヒロインには制服、サキュバス服、水着の三種類の服装があるのだが、水着だけでなくサキュバス服もヒロインごとに異なるのもよかった。


●エッチシーン

本作のエッチシーン数は全部で96回となっており、魔恋が7回、それ以外のメインヒロインが6回、サブヒロインが1~2回、メインヒロインとその母親の母娘丼が1回ずつ、複数プレイが10回の内訳となっている。
卑語が無修正なのはもちろん、モザイクが極小なのも嬉しい点で、特に女性器はモザイクがかかっていないと一瞬錯覚してしまうくらいに小さく薄かった。
カウントダウン機能があるのも便利な点だったが、わがままを言うのなら5テキスト前からではなく10テキスト前くらいからカウントしてほしかった。
エッチの回数が多いだけでなく、それぞれのシーンの尺もしっかりしているため、グラフィック同様にエッチシーンのボリュームも大満足のものだった。
キスや挿入などの汎用の局部カットインCGがあるのもよかった点で、構図的には描写できない行為を効果的に補っていた。

ゲームタイトルからもわかるように、本作はおっぱいの描写に非常に力を入れている。
QカップやRカップなど現実では見たことないようなカップ表記のヒロインばかりで、最小サイズのソフィアですら他作品の巨乳キャラと同等かそれ以上のサイズとなっており、更には魔導書のおかげでほぼ全てのエッチシーンで母乳が出るようになっている。
エッチの内容もおっぱいを使ったものが多く、おっぱい使わないエッチでもおっぱいが目立つ構図が非常に多いため、巨乳好きには嬉しいシーンばかりだった。
陥没乳首のヒロインが二人いるのも個人的には嬉しかった点で、陥没状態と勃起状態もしっかりと描き分けられていた。

本作のエッチシーンはおっぱいを強調したエッチをメインにしつつも、そのバリエーションの豊富さは特筆すべきものだった。
公式HPにもいくつか紹介されているように、魔導書が強引にエッチな展開に持っていくために学園の授業が突如エロいものに変わるというぶっ飛んだシーンが多く、それだけにエッチの内容も変わったものが多かった。
バリエーションだけではなく、ヒロインの数が多いことも飽きずに最後までプレイすることができた理由の一つだった。
母娘丼は母親があまりにも脈絡なく登場するため、母親っぽさは薄かったのは残念だが、娘とのレズっぽい描写があったのが非常にエロくてよかった。
サブヒロインや複数ヒロインとのエッチにしても徐々に解放されていく仕様のため、プレイヤー次第ではあるが、様々なヒロインと平行してエッチすることができるのもダレなかった理由だった。
おっぱい以外で個人的に性癖に刺さった要素はキスが多いことで、キスの局部カットインCGを使いつつ、しっかりとキスの描写があったのが非常によかった。


●システム・コンフィグ

本作のコンフィグ項目は充実しているとまでは言えないが、必要なものは揃っており不便を感じることはなかった。
台詞再生中にBGMだけでなく効果音も小さくできるのは地味にありがたい機能で、セックスの効果音に台詞を邪魔されない程度にボリュームを下げることができるのは便利だった。
珍しい機能としてはプロフィールが挙げられ、ヒロインのプロフィールを閲覧することができるだけでなく、オナニー履歴という項目があり、物語開始以降のヒロインのオナニー履歴を閲覧することができる。
単にオナニーの内容が書かれているだけでなく、短いオナニーシーンのボイスドラマまであるのが非常に素晴らしく、しかも中身は本編のエッチを思い出しながらのオナニーというのもよかった。
ゲーム進行はヒロインを選択する形式となっているが、攻略と呼べるような要素は存在せず、ヒロインを選択できる回数とエッチシーンの数は同じため、どのような順番でプレイしようとも全てのシーンを一周で見ることができる。
全部で三種類のエンディングがあり、条件を満たした段階でエンディングを見ることができるようになるが、タイミングはプレイヤー任せの上にエンディングを見た後はロードして直前から始める構成となっていることもあり、周回要素と呼べるものは皆無だった。


●まとめ

エロ特化の作品でストーリーには期待できないものの、圧倒的なボリュームと質の高い巨乳ヒロインたちとのエッチシーンは巨乳好きには満足できるものだった。
ボリュームだけでなく、ヒロインの数が多くエッチのバリエーションも豊富なため最後までダレずにプレイすることができたのも素晴らしい点だった。