本編からFDまでの間の彩楓と主人公の関係の進展ぶりを感じられる内容だった。
本作のボリュームはCGが10枚、Hシーンが各ヒロイン3回ずつの計6回となっている。
回想上では彩楓が10枚、芳乃が9枚となっているが、それぞれに本編からの流用や服装差分を除くと5枚ずつとなる。
また、Hシーンも各ヒロインで本編のCGの使い回しのシーンが1回ある。
日常シーンも短めなので、HOOKの過去のミニファンディスク同様、定価で購入する場合はブランドへのお布施が含まれていると考えた方がいいボリュームだった。
また、個人的に残念だった点としては、本編ではサブキャラだった、彩楓の妹の萌楓のシナリオが用意されていないことで、ファンディスクの公式HPのショートストーリーで主人公に恋心を抱いていることが明言されていたこともあり、シナリオが無いのは残念だった。
シナリオは本編からしばらく時間が経過しているため、より恋人として仲の深まった主人公と二人のやり取りを見ることができるのが良かった。
特に彩楓シナリオの方が顕著で、恋人ではあるものの、先輩後輩の関係であったことや、芳乃と比べた場合、付き合いが短かったためか、本編では若干の遠慮が残っていたのに、FDの本作では遠慮が抜けており、二人の関係の進展を感じ取ることができた。
FDは本編から、大凡で半年前後の時間が経過しているのだが、その期間のラブラブっぷりが想像できるものだった。
主人公に遠慮がなくなっているため、彩楓をからかったり、乗せるのが上手くなっており、どちらかというとイジられた方が輝くキャラの彩楓の魅力を最大限に堪能することができた。
芳乃のシナリオは良くも悪くも、普通のFD的な内容で、本編の時点でそれなりに長い付き合いだったためか、二人の関係性の大きな進展は感じなかったが、FDとしては順当なイチャラブを楽しむことができた。
Hシーンは各ヒロイン3回になっており、過去のFDと比べると増量している点は、本編CGの使い回しが含まれているとしても、評価できる点だった。
また、Hシーンの内2回は冒頭で甘々なエッチか激しいエッチを選ぶことが可能で、残りの1回は服装を二種類から選ぶことができる。
そのため、Hシーンにしても、CGにしても差分があるため、数字上よりはボリュームがあると言えると思う。
ただ、彩楓の場合は服があまり見えない構図だったため、せっかくの服装差分を堪能することはできなかった。
吉乃の場合は、体全体が見える構図だったので、服装による違いを楽しむことができた。
彩楓の場合は水着かアイドルコス、芳乃の場合は裸エプロンかスク水から選ぶことができるようになっている。